モロッコの絶景というと、「青の街」であるシャウエンのイメージがありますね。モロッコの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?
ここでは、絶景が楽しめるモロッコの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
アイット=ベン=ハドゥの集落

モロッコ中部のワルザザート県の丘陵地帯は、サハラ砂漠を東に抜けた先にあるスーダンと北部のマラケシュを結ぶルートの上にある場所で、クサールという要塞化した村がいくつか点在。
アイット=ベン=ハドゥは、その中でも保存状態の良いもの。家々は高い防御壁に囲まれていて、村の中には複数階建ての独特の建物が見られます。
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フェズの旧市街



フェズは、モロッコ北部の内陸都市で首都ラパドから東へ約200kmほどの距離にある古都。フェズ川とセブー川の合流点にあり、交易都市として栄えました。
旧市街は北アフリカ最大のモスクであるカラウィーン・モスクやマドラサ、宮殿など、モロッコにおいて最も古いイスラム都市であり、当時の町並みを現在まで残しています。
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テトゥアン旧市街



テトゥアンはモロッコ北部にあるテトゥアン州の州都で、急斜面に白い家々が並ぶことから「白い鳩」と呼ばれることも。
白い家々が並ぶ町並みは、15世紀にレコンキスタによってスペインから避難してきたイスラム教徒とユダヤ教徒によって再建されたもの。これらはスペインのアンダルシア地方の影響を受けています。
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古都メクネス



首都ラバトから東に約130kmの位置するメクネスは、現在のモロッコ王国の王朝・アラウィー朝の最初期の首都であった場所。ここは11世紀にムラービト朝時代に設立され、17世紀になると当時のスルタンであったムーレイ・イスマーイール(1672〜1727年)によって、アラウィー朝の都となりました。
城壁に囲まれた旧市街は、イスラム建築とヨーロッパ建築が融合した建造物が今も残り、ムーレイ・イスマイール廟では美しいモザイクが見られます。
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エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナ



モロッコ西部の中心都市であるマラケシュから西へ約200kmにある港湾都市。現在の町並みが形成されるのは18世紀になったから。もともとは沖合に浮かぶモガドール(「小さな要塞」という意味)島があったことからモガドールと呼ばれていました。
18世紀後半に当時の王によって国際貿易港として整備されました。ここは北アフリカのイスラム様式に近代ヨーロッパの軍事建築を融合した都市で、その後、港湾都市や城塞都市などのモデルとなったもの。
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世界遺産マニアの結論と感想
モロッコの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。