南アフリカの世界遺産「ロベン島」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (6)
登録年1999年

ロベン島は南アフリカ南西部のケープタウンから約12kmの位置にある小さな島。17〜20世紀には刑務所や隔離病棟、基地など、さまざまな用途で使われてきました。20世紀後半からは強制収容所としてネルソン・マンデラなどの政治犯が収容されていたことでも有名で、現在はアパルトヘイトから自由を勝ち取ったシンボルとして世界遺産に登録されています。

ここでは、ロベン島がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ロベン島について詳しくなること間違なし!

目次

ロベン島とは?

画像素材:shutterstock

南アフリカの西南部にあるケープタウンは、アフリカ有数の大都市。その沖合に浮かぶロベン島は、「アザラシ」とう意味のオランダ語から由来します。もともとは16世紀は採石場から始まり、17世紀から刑務所として使用されるようになりました。当時の南アフリカはオランダの植民地だったので、ここに政治犯が収容されるように。19世紀にはハンセン病患者の隔離施設として使用されたことも。

島は第2次世界大戦時に使用された軍事基地なども残っています。しかし、ロベン島というと強制収容所のイメージがありますが、本格的に収容所としての機能が始まったのは1960年代から。

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1948年に南アフリカ共和国でアパルトヘイトが始まると、ここは政治犯が多く収監されるようになり、3000人を超える活動家や犯罪者などがここに投獄させられました。その中で最も有名なのはノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ。彼は27年もここで過ごしています。1996年に刑務所は閉鎖され、1997年には博物館に。

ロベン島は、アパルトヘイト時代の過酷な環境を残す遺産として世界遺産に登録。当初ICOMOSは否定的な評価ではありましたが、当時の世界遺産委員会議長の松浦晃一郎史らの提案もあって登録へと繋がりました。現在では「負の遺産」として人類が反省すべき歴史を学ぶ場となっています。

ロベン島はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ロベン島が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
ロベン島に残る建築物は、人類の悲劇を物語る場所であるという点。

登録基準(vi)
ロベン島の強制収容所跡は、人間の自由を求める魂や民主主義の勝利などのシンボルとなっているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

古くから刑務所として使用されていたことから、人類の負の歴史が残る場所として評価されています。特にネルソン・マンデラがこの地でずっと収監されつつも、勉学を続け、大統領へとなる礎を築いた場所であって、自由や民主主義のシンボルとなっている点も重視。

世界遺産としては負のイメージがありますが…島自体はケープペンギンが生息していてちょっとした癒やしの場になっていたりします。ある意味「平和を感じさせてくれる」かもしれませんが。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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