ウズベキスタン・カザフスタン・キルギスの世界遺産「西天山」とは?世界遺産マニアが解説

  • URLをコピーしました!
登録区分自然遺産
登録基準(10)
登録年2016年

世界最大の山脈である天山山脈の西側は、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンにまたがっていて、ここは多様な生態系が生息する環境が広がっています。そして、ブドウやリンゴなど、現在も馴染みのある果物の原種が生育する環境であるというのも特徴。

ここでは西天山がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、 西天山について詳しくなること間違いなし!

目次

西天山とは?

西天山
画像素材:shutterstock

天山山脈は中国西部からカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンまで広がる世界最大の山脈。その西側に位置するエリアには数多くの自然保護区があり、カザフスタンは7つ、キルギスは4つ、ウズベキスタンは2つと、15の保護区が世界遺産に登録されています。

ここは標高が700〜4503mの高低差もあることから、さまざまな森林が広がっていて、生態系の多様性が見られるというのが特徴。植物に関しては、地球上で広く栽培されている果物の野生種が多く、ブドウやリンゴ、ナシ、クルミ、アンズ、ピスタチオなど、日本人でも馴染みの多いものが見られます。そして、ユキヒョウやエジプトハゲワシ、セーカーハヤブサなどの絶滅危惧種が生息。

西天山はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

西天山
画像素材:shutterstock

西天山が評価されたのが、以下の点。

登録基準(x)
西天山は、標高差から非常に多様な生態系が見られ、世界でも多く栽培されている果物の原産地として重要であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

西天山は、世界最大の山脈であり、その多様な自然環境からさまざまな生態系が見られ、ここには現在我々がよく食べている果実の原種が生息しているという点でも評価されています。

国内のリンゴはもともとは中国由来のワリンゴが圧倒的多数だったのですが、明治以降はセイヨウリンゴの栽培が盛んになりました。しかし、ナシだけは弥生時代から和ナシがずっと食べられているという不思議。ちなみに、和ナシの原種であるヤマナシはあまりにも酸っぱくて食用に向かないので、数千年に渡って先祖たちが品種改良したんでしょうね…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

目次