ドイツの世界遺産「ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、その庭園群と広場」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (4)
登録年1981年

ドイツ中央部にある大都市ヴュルツブルクは、古くから司教領として有名で、18世紀にシェールボルン家のヨハン・フィリップ・フランツが司教になると、ドイツで最も美しいとされる司教館を建造。ここは建築家バルタザール・ノイマンによって築かれ、内部には画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによる壮麗なフレスコ画の天井絵などがあることで有名です。

ここではヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、その庭園群と広場がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヴュルツブルク司教館について詳しくなること間違いなし!

目次

ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、その庭園群と広場とは?

ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)
画像素材:shutterstock

南ドイツに位置するバイエルン州のヴュルツブルクは、12世紀から司教領として有名で、大学が置かれた学問都市でもありました。17〜18世紀になるとこの地方の領主であるシェーンボルン家が司教を輩出するようになり、1719年に司教ヨハン・フィリップ・フランツによって建築家のバルタザール・ノイマンに豪華な司教館の設計を依頼。司教館は1720〜1744年にかけて建物が建造され、1740〜1770年に内装の追加、さらに1765〜1780年に庭園が造園され、ヨーロッパでも最も華麗な邸宅とされる建造物が完成しました。

ノイマンは、シェーンボルン家の財力を最大限に使用することができたということもあり、設計はウィーンの建築家ルーカス・フォン・ヒルデブラント、天井や壁のストッコ装飾はアントニオ・ボッシ、他にもパリの建築家ロバート・デ・コットとジェルマン・ボフランなどが参加し、建造されたもの。

階段の間/ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)
画像素材:shutterstock

司教館は、長さ約170mの中央棟をメインに、南北に長さ約90mの翼廊が加えられた広大な建造物で、2階建てになっていて、5つの大広間と300もの部屋があります。最も有名なのは、建物の中央部にある600平方mもの「階段の間」。

ここはドーム構造になっていて、天井にはヴェネツィアの画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによる世界最大とされるフレスコ画が描かれています。吹き抜けの構造であったため、耐久性に関しては当時から疑問を持たれていました。しかし、第2次世界大戦時の空襲は町を焼き尽くしましたが、ここだけ天井が残ったことというから、やはり優れた建造物であるということが証明されたというエピソードも。

ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、その庭園群と広場はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、その庭園群と広場
画像素材:shutterstock

ヴュルツブルク司教館が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
ヴュルツブルク司教館は、バロック様式の宮殿でも並外れた構造と装飾を持つ芸術作品で、その挑戦的な取り組みは国際色豊かで独創的な芸術の表現が見られるという点。

登録基準(iv)
ヴュルツブルク司教館は、フランスのパリ、イタリアのヴェネツィア、オーストリアのウィーンなど18世紀のヨーロッパの優れた建築家・彫刻家・画家などの共同作品であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ヴェルツブルクの司教館は、シェーンボルン家の財力によって、フランス、イタリア、オーストリアから芸術家・建築家を集め、バロック建築としても非常に優れた作品に仕上がったという点で評価されています。

ちなみに、司教館の地下にはワインセラーがあることでも知られ、フランケンワインが置かれています。ここは古くからフランケン地方と呼ばれたために、この地方のワインはフランケンワインと呼ばれ、丸いボトルに入れることで有名。フランケンワインは白ワインが多く、気候も冷涼のため、キリッとしたさっぱりめのワインです。ドイツを代表する作家ゲーテもフランケンワインを愛好していたとか。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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