世界遺産の登録基準とは?その条件をわかりやすく解説

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世界遺産に登録するには10項目の基準のどれかに当てはまる必要があります。その10項目の基準というのが、(i)〜(vi)は文化遺産、(vi)〜(x)は自然遺産に適用されています。その10項目の条件とはどういったものなのでしょうか?

今回は世界遺産の登録基準を世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、世界遺産の登録基準について具体的に理解できること間違なし!

目次

世界遺産の登録基準とは?

登録基準は以下の10項目。世界遺産になるには、いずれか1つ認められればOK。分類としては、登録基準(i)〜(vi)が文化遺産、登録基準(vi)〜(x)が自然遺産に適用されています。そして、登録基準(i)〜(vi)と(vi)〜(x)からそれぞれ1つ以上が含まれると複合遺産に。

(i)人類の創造的資質

画像素材:写真AC

人間の才能を示す遺産で、世界的に有名な世界遺産の多くはこちらで登録されています。ちなみに、登録基準(i)のみで登録されているのは、インド「タージマハル」とオーストラリア「シドニーのオペラハウス」、カンボジア「プレア·ビヒア寺院」だけ。

(ii)文化の交流を示すもの

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文化の相互交流を示す遺産。少し分かりづらいのですが、文化・文明が接触したことを証明する遺産だったり、交易路として認められることが多い傾向に。

(iii)現存or消滅した文明の証拠

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文明や文化的伝統などの存在を証拠を示す遺産。特に古代文明に関する遺産などで多く認められる傾向に。

(iv)人類の歴史を象徴する建築物の代表的な段階や景観の見本

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建築や技術、科学の発展段階を示す遺産。特に建築物の遺産の多くがこの基準に該当します。しかし、あくまでも「代表的な段階」であるということを重視。例えば、シドニーのオペラハウスは世界の建築史とは関係なく作られた傑作のため、この基準が認めらませんでした。

(v)伝統的集落や人類と環境の交流の見本

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おもに伝統的集落や環境との交流が見られる遺産が多く登録されています。例えば、棚田やワイン畑といった農業景観などが認められる傾向に。あと、自然の景観と人工の景観の両方が含まれた「文化的景観」も認められることも多いですね。

(vi)人類史上に残る出来事や現存する伝統、思想、信仰、芸術

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こちらは「他の基準とあわせて用いられることが望ましい」という記載があるので、(vi)だけで登録されることはかなりレア。ちなみに、「広島平和記念碑(原爆ドーム)」は、(vi)で登録されているのは「負の遺産」であるというのが理由。負の遺産は(vi)だけで登録されるケースが多い傾向に。

(vii)ひときわ美しい自然や類まれな現象

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 美しい自然に用いられることが多く、世界的に有名な自然遺産の多くはこちらで登録されています。

(vii)地球の歴史の主要な段階を示す地形や生命の進化を示すもの

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地層や地形で登録されることが多いですが、恐竜や古代生物の化石遺跡もこれに含まれます。ちなみに、日本でこの登録基準が認められている世界遺産はまだありません。

(ix)生物の生態系や進化を示す見本

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(vii)に対して、こちらはおもに動植物の進化や独自の生態系に登録されることが多いもの。日本ではほとんどの自然遺産にこれが認められています。

(x)絶滅の恐れがある生物とその生息域

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絶滅危倶種に多く登録されるもの。危機遺産リストに記載されている自然遺産のほとんどはこの登録基準が認められています。

世界遺産マニアの結論と感想

登録基準については、ハッキリとした基準があるものの、遺産によって「え?これがこの基準なの?」と疑問に感じるものも。特に文化遺産に関しては、(ii)と(iv)の基準が悩ましいところ。

ただ「言われてみればそうだなぁ」と感じることも多いので、遺産を深く理解するために登録基準を見てみるというのも楽しいですよ。

※写真はイメージです
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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