「世界三大」とはあくまでも日本で広く知られる表現であり、「世界三大陵墓」もそのカテゴリーで、巨大な墓といえばこれ!という基準で選ばれたもの。その中でも世界遺産に登録された陵墓はいくつあるでしょうか?
ここでは、世界三大陵墓について世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
クフ王のピラミッド/エジプト
首都カイロ市の南西部にあるギザの台地には、第4王朝のファラオであるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の三大ピラミッドがあり、クフ王のピラミッドは北側に位置します。
ここはクフ王(在位:紀元前2589年〜紀元前2566年頃)によって建造されたとされ、年代ははっきりとはしていませんが、紀元前2700年〜紀元前2500年ころに建造されたとされたもの。かつては化粧岩に囲まれた、光り輝く四角錐の建造物でした。化粧石は剥がされ、高さは完成時は146.6mもあったのですが、現在の高さは138.5mとなっているものの、世界最大規模のピラミッドとなっています。
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始皇帝陵/中国
陝西省の省都・西安から北東へ30km。驪山の北側に位置する始皇帝陵はかの秦の始皇帝の陵墓で、紀元前246年に建造が始められ、40年近くも建設が続き、紀元前208年に完成。
陵墓は截頭方錐型で高さは76m。広さは東西345m、南北350m。その陵墓を囲むように2つの城壁で囲まれていて、約51mの高さまでは残存。城壁は内城と外城に分かれていて総面積は約52平方kmとされています。敷地内には、神殿や祭祀施設があったとされていますが、墓は現在発掘が行われていません。
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大仙陵古墳(仁徳天皇陵)/大阪府
日本で最大の面積を誇る古墳であり、墳丘長が525m、最大の高さは39.8mと、世界最大規模の墳墓でもあります。宮内庁としては、第16代天皇の仁徳天皇の陵墓としていて、江戸時代は既に「仁徳天皇陵」と呼ばれていました。しかし、明治維新以降は立ち入りが禁止された上に、江戸時代の記録では既に盗掘されていて石棺にはなにもなかったという記述もあり、被葬者はいまだに不明のまま。
ここは三重の周濠で囲まれた前方後円墳で、内側の第1堤には、円筒埴輪が発見され、かつてはこれが陵墓を囲んでいたと推定されています。これらは5世紀前半〜中頃に建造されたものと推定され、陵墓もこの時期に建造したと考えられるもの。
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世界遺産マニアの結論と感想
誰が言ったのかは不明ですが、世界三大陵墓はすべて世界遺産に登録されています。
ちなみに、この3つの中で体積が最も大きいのが、クフ王のピラミッドなのですが、大仙陵古墳は周囲の「ヘドロ」の底までを含めると体積では世界一になる可能性があるそう。そうなると、他にも候補がありそうなものですが…このあたりはまだまだ議論がありそう。どれが「世界三大」かについてもまだまだ考察の余地があるので、ぜひいろいろと考察してみてくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。