茨城県といえば、水戸黄門のルーツである水戸徳川家が治めていた土地で、筑波山や国立ひたち海浜公園など自然が豊かなエリア。日本三名園・偕楽園や美しい景観が続く袋田の滝があるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、茨城県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
茨城県に世界遺産は存在しない?
茨城県は関東地方も東北部に位置する県で、西部と北部は山岳地帯である一方、東部と南部は平野が広がっています。よって、各エリアはさまざまな自然景観が広がり、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園やつくば市の筑波山などのスポットが豊富。一方、日本で最も巨大な大仏である牛久大仏や、歴史の深い鹿島神宮など、他の県にはないユニークなスポットも多いのが特徴です。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには茨城県の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
茨城県には世界遺産がないが、近くには世界遺産「日光の社寺」がある!
茨城県には世界遺産はないですが、お隣の栃木県にある人気観光地・日光は世界遺産に登録。日光山には、日光東照宮と日光二荒山神社の2つの神社、そして、日光山輪王寺という仏教寺院があり、103もの建造物が世界遺産に登録されています。
17世紀初頭に江戸幕府が始まると、ここは初代将軍・徳川家康の霊廟である東照社が作られます。そして、家康は「東照大権現」と呼ばれる神となり、1634年に権現造りの東照宮が完成しました。ここは日光山を中心に歴史的偉人を祀った「人物神」など、日本独自の信仰が見られる地でもあります。
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら茨城県には世界遺産がありません。しかし、栃木県へは水戸線などで繋がっていて、比較的アクセスが良く、世界遺産巡りをプラスすることができるので、世界遺産を求める人にもおすすめのエリアでもありますよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。