石垣島といえば、沖縄県でも3番目に大きな島で、美しい海岸が多く点在することで有名。特に川平湾はエメラルドブルーの海が広がり、サンゴ礁や熱帯魚が見られる場所で有名なエリア。他にもマングローブ林や星砂の浜など、美しい自然が見られるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、石垣島の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
石垣島に世界遺産は存在しない?
石垣島は、日本でも最西端に位置する八重山列島の中心的な島で、県庁所在地の那覇からは約410kmも離れています。五角形の島となっていて、北部は沖縄県でも最高峰の於茂登岳(おもとだけ、525.5m)があり、マングローブ林が広がっています。南部はサンゴ礁の平地が多く、地下にも広大な鍾乳洞があることでも有名。すぐ近くにある竹富島は伝統的な家屋が多く並んでいます。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには石垣島の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
石垣島には世界遺産がないが、近くには世界遺産「西表島」がある!
石垣島には世界遺産はないですが、アクセスが良いのが近くにあるのが西表島。ここは山がちであったため、開発がされることがなく、今でも多くの貴重な動物が暮らす島でもあります。世界遺産としては、人間が暮らす沿岸部以外はほとんどの場所が登録されているのが特徴。
島の代名詞的存在が特別天然記念物のイリオモテヤマネコ。20世紀に入って発見され、西表島はヤマネコが暮らす島としては世界最小でもあります。島は大型哺乳類がおらず、イリオモテヤマネコは生態系の頂点であったものの、家畜や交通事故、開発の影響によって数は減少しつづけ、今では100匹前後しか存在していません。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら石垣島には世界遺産がありません。しかし、西表島へは日帰りツアーでも気軽に行けるので、世界遺産巡りの拠点としては理想的な位置にあり、世界遺産を求める人にもおすすめのエリアでもありますよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。