「中国」とは、日本の本州でも西部に位置する地域を指し、瀬戸内海と日本海で囲まれた5つの県から構成されています。ここは関西と九州を結ぶ土地でもあり、東西の文化が入り込んで発展してきた場所。中国地方には、さまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、中国地方の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
広島県
広島県は、かつて西側は安芸国(あきのくに)、東側は備後国(びんごのくに)と呼ばれたエリアで、中国地方の中心でもあります。平清盛が安房国の国守であったことから、宮島には厳島神社が建造され、これは現在でも広島を代表する神社となりました。1945年に世界で初めて原子爆弾が投下され、その悲劇を伝える原爆ドームと平和記念公園は今でも市民に大事にされています。
■登録されている遺産
原爆ドーム/広島市
厳島神社/廿日市市
詳細はこちら↓
島根県
島根県といえば、中国地方の北部に位置していて、出雲地方、隠岐地方、石見地方と3つのエリアに分かれています。出雲大社など、神話の時代からの信仰が残る地ではありますが、登録されているのは「石見銀山遺跡とその文化的景観」のみ。しかし、構成資産として数えると14箇所も登録されています。
■登録されている遺産
石見銀山遺跡とその文化的景観/大田市
・銀鉱山跡と鉱山町
銀山柵内
大森銀山重要伝統的建造物群保存地区
代官所跡(石見銀山資料館)
熊谷家住宅
羅漢寺五百羅漢
宮ノ前地区
矢滝城跡
矢筈城跡
石見城跡
・街道(石見銀山街道)
鞆ヶ浦道
温泉津沖泊道
・港町地域
鞆ヶ浦
沖泊
温泉津重要伝統的建造物群保存地区
詳細はこちら↓
山口県
山口県は本州最西端にある県で、瀬戸内海と日本海の両方に面している珍しいエリア。下関は北九州市と面した大都市ですが、最近は角島や秋芳洞など、絶景スポットにも人気が集まっています。県北部にある「萩城下町」は武家屋敷や商家などの景観が見られ、松下村塾は幕末・明治初期に活躍した人物が学んだという、彼らの原点的な場所。
■登録されている遺産
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業/萩市
・萩反射炉
・恵美須ヶ鼻造船所跡
・板山たたら製鉄遺跡
・萩城下町
・松下村塾
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想
中国地方の世界遺産は、厳島神社といった人気観光地から産業遺産まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!比較的アクセスが簡単な遺産が多いので、ぜひ気軽に訪れてみてくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。