スリナムは南米大陸の北東部に位置し、南米でも最小の独立国です。1975年にオランダから独立したものの、現在でも公用語の一つはオランダ語というのほどに結びつきは強い国。そして、アジアやアフリカからの移民が多く、多民族国家であるというのも特徴です。そんなスリナムの世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、スリナムの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
中央スリナム自然保護区
首都パラマリボから南西へ約200kmほどの距離にある熱帯雨林地帯が世界遺産に登録。現在の面積は1万6000平方kmにも及び、これはスリナムの国土の約11%にもなります。
ここには5000種以上の植物が存在し、動物はジャガーやオオアルマジロ、ナマケモノなどの貴重種も見られ、絶滅危惧種のオウギワシをはじめ、コンゴウインコ、ギアナイワドリなど400種の鳥類も確認されています。
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パラマリボ市街歴史地区
首都パラマリボはスリナムの海岸に位置していて15世紀に発見。もともとはスペイン領だったものの、17世紀にオランダ領となりました。そして、オランダはこの地にゼーランディア要塞を形成し、17〜18世紀には木造の切妻屋根の建設物が多く建造されるものの、19世紀に焼失。
その後、オランダの建築様式と地元のクレオール文化が入り混じった建築物が多く作られ、19世紀の植民地時代の町並みが今も残っています。
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ヨーデンサヴァネの考古遺跡 : ヨーデンサヴァネの入植地とカシポラクレークの共同墓地
ヨーデンサヴァネはスリナム北部のパラ地方にあり、スリナム川沿いに位置する集落遺跡。ヨーデンサヴァネは「ユダヤ人のサバンナ」という意味の17世紀に開拓されたユダヤ人による入植地ではありましたが、19世紀には放棄されました。
現在はシナゴーグや墓などの遺構が残り、ユダヤ人によるアメリカ大陸の植民地での暮らしが見られる場所でもあります。
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世界遺産マニアの結論と感想
スリナムの世界遺産としては文化遺産2つ、自然遺産1つの合計で3件。国土の大部分はギアナ高地に位置しているだけあって、固有種や絶滅危惧種が暮らす自然保護区から、ヨーロッパとの交流が見られる歴史地区や遺跡まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。