ボリビアの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

  • URLをコピーしました!

ボリビアは南米中央部にある国で、国土の3割はアンデス山脈というほどに険しい地形が続きます。ここは南米でも先住民が多いエリアで、世界遺産も古代遺跡からスペイン人による旧市街など、文化遺産がいっぱい!ところでボリビアの世界遺産はいくつあるでしょうか?

ここでは、ボリビアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

ポトシ市街

ポトシ市街/ボリビアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ボリビアの南部、アンデス山脈の盆地に築かれた都市。ポトシ県の行政府所在地であり、標高はなんと4090mと人が住む場所としては最も高い位置にある都市の一つ。こんな高所に街が建造されたのは、16世紀前半に「セロ・リコ(富の山)」と名付けられた銀鉱山が発見されてから。

街の周囲には水路と人造湖が築かれ、中心部には貴族の邸宅から労働者の居住区など、当時建造されたものが現在でも残っているという点で評価されています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ボリビアの世界遺産「ポトシ市街」とは?ポトシ銀山を含めて世界遺産マニアが解説 ポトシは、ボリビア南部にある標高4090mにある都市で、16世紀には「セロ・リコ(富の山)」と名付けられた銀鉱山を運営するために建造されたもの。周囲な水路と人造湖が築かれ、市街には貴族の邸宅から労働者の居住区など、当時建造されたものが現在でも残っているという点で評価。 ここでは、ポトシ市街がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ポトシについて詳しくなること間違なし!

チキトスのイエズス会伝道所群

チキトスのイエズス会伝道所群/ボリビアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ボリビア東部のサンタ・クルス県のチキトス地方。ここには16世紀のイギリスの法律家で人文主義者であるトマス・モアが唱えた「理想的な共同体」に影響を受けたイエズス会の修道士たちが設立した、サン・フランシスコ・ハビエル、サン・ラファエル、サン・ホセ、コンセプシオン、サンタ・アナ、サン・ミゲルなど、6つのレドゥクシオン(伝道所)が世界遺産に登録されています。

これらはヨーロッパと先住民の建築様式が融合されたメスティソ様式が見られ、サン・ラファエル伝道所には美しい木造の円柱彫刻などが残っています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ボリビアの世界遺産「チキトスのイエズス会伝道所群」とは?世界遺産マニアが解説 ボリビア東部には17〜18世紀にかけて、イエズス会によって理想的な共同体を目指し、レドゥクシオン(伝道所)が建設されました。現在は6つの伝道所が世界遺産に登録。これらはヨーロッパと先住民の建築様式が融合されたメスティソ様式が見られ、サン・ラファエル伝道所には美しい木造の円柱彫刻などが残っています。 ここではチキトスのイエズス会伝道所群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、チキトスのイエズス会伝道所群について詳しくなること間違なし!

古都スクレ

古都スクレ/ボリビアの世界遺産
画像素材:shutterstock

スクレはボリビア中央部のチュキサカ県に位置し、標高は2810m。1538年にスペインからやってきた“征服者”フランシスコ・ピサロの指示によって設立。実は、ボリビアの首都はラパスではありますが、憲法上はスクレになっているのです。

司教座が置かれるとキリスト教の布教の中心地となり、街には保存状態の良い宗教建築物が多く、これらは先住民の伝統とスペインの建築様式の融合が見られます。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ボリビアの世界遺産「古都スクレ」とは?世界遺産マニアが解説 ボリビアの中央部にある古都スクレ。実は、ボリビアの首都はラパスではありますが、憲法上はスクレになっているのです。16世紀前半にスペイン人によって設立され、司教座が置かれるとキリスト教の布教の中心地になりました。街には保存状態の良い宗教建築物が多く、先住民の伝統とスペインの建築様式が融合しています。 ここでは、古都スクレがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、スクレについて詳しくなること間違なし!

サマイパタの砦

サマイパタの砦/ボリビアの世界遺産
画像素材:shutterstock

サマイパタの砦は、ボリビア東部・サンタクルス県の南西部に丘の上に残る遺跡。ここは東西250m、南北60mほどの大きさの遺跡となっていて、「砦」とはいうものの、儀式などを行う宗教施設と行政施設、居住区などがあった宗教都市であったとされています。ここはインカ帝国以前に先住民によって高度な文明が存在した証拠であるのが特徴。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ボリビアの世界遺産「サマイパタの砦」とは?世界遺産マニアが解説 ボリビア東部のアンデス山脈の東側に位置していて、石英を含む赤みを帯びた砂岩層の丘に築かれた集落遺跡。「砦」というものの、実際は宗教施設であったと考えられ、ここはインカ帝国以前に先住民によって高度な文明が存在した証拠でもあります。 ここではサマイパタの砦がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サマイパタの砦について詳しくなること間違なし!

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地/ボリビアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ティワナクはボリビア西部、標高3850mにあるチチカカ湖の南側に位置する小さな町。この町にはかつてインカ帝国以前に南米で繁栄したティワナク文明の都市遺跡が存在します。彼らは文字を残していないため、詳しいことはわかっていませんが、最盛期は6〜10世紀だと考えられています。

ここに住む人々は12世紀には姿を消しましたが、遺跡はアカパナというピラミッド跡や一枚岩で築かれた太陽の門などが残り、高度な石加工の技術を持った文明だったと推測されています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ボリビアの世界遺産「ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地」とは?世界遺産マニアが解説 ボリビアの首都ラパスの郊外にあるティワナク遺跡は、かつて6〜10世紀にボリビア、ペルー南部、チリ・アルゼンチン北部まで支配した文明。12世紀には姿を消しましたが、遺跡にはアカパナというピラミッド跡や一枚岩で築かれた太陽の門など、高度な石加工の技術を持った文明だと推測されています。 ここではティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ティワナクについて詳しくなること間違なし!

エル・ケンプ・メルカード国立公園

エル・ケンプ・メルカード国立公園/ボリビアの世界遺産
画像素材:Javierhurtadovaca(Wikimedeia Commmons)

ボリビア東部に位置するサンタ・クルス県の中でも、ブラジル国境沿いにある約1万5230平方kmもの広大な国立公園。ここは標高200mの平原から1000mの山頂部まで高低差があるため、熱帯平原や湿地、セラード(草原に灌木が点在する地形)、常緑樹林など、さまざまな地形が見られます。

ここには4000種以上の植物や600種以上の鳥類、オオアルマジロやオオアリクイのような絶滅危惧種も生息しています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ボリビアの世界遺産「ノエル・ケンプ・メルカード国立公園」とは?世界遺産マニアが解説 ボリビア北部にあり、ブラジルとの国境に面したノエル・ケンプ・メルカード国立公園は、アマゾン盆地の中でも最大の公園で、セラード(草原に灌木が点在する地形)や熱帯雨林、湖など、さまざまな地形が見られ、4000種以上の植物や600種以上の鳥類、オオアルマジロやオオアリクイのような絶滅危惧種も生息しています。 ここではノエル・ケンプ・メルカード国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ノエル・ケンプ・メルカード国立公園について詳しくなること間違なし!

カパック・ニャン アンデスの道(コロンビア、エクアドル、ペルー、チリ、アルゼンチンと共同)

カパック・ニャン アンデスの道/ボリビアの世界遺産/ボリビアの世界遺産
画像素材:shutterstock

カパック・ニャンは、インカの人々によって数百年にも渡って築かれ、北からコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンにまたがる3万kmの街道。これらは約6000m級の山々、熱帯雨林、渓谷、砂漠などを通る、世界でも最大規模の道路網でもあります。

ボリビアで登録されているのは、「コリャ・スウユ(南方)」の一部。これは現在のペルーとボリビア国境とのティティカカ湖やコパカワナを通り、ボリビアの首都ラ・パスと郊外のティワナク、チリのアタカマ砂漠を貫き、さらにチリ・アルゼンチン中部までを結んでいました。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
「カパック・ニャン アンデスの道(インカ道)」とは?世界遺産マニアが解説 カパック・ニャン(インカ道)は、6ヶ国にまたがった道の遺産。これは標高6000m級の山々を中心に3万kmにもなる街道で、これらはインカ帝国の交通を支えていました。273もの構成遺産からなるシリアル・ノミネーション・サイトで、地域住民によって保護されてきたというのも特徴です。 ここではカパック・ニャン アンデスの道がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、インカ道について詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

ボリビアは他国と共同の遺産もありますが、文化遺産は6つ、自然遺産は1つと合計で7つの世界遺産が登録。世界遺産はアンデス山脈の高原地帯にも点在していて、これらはインカ帝国以前から文明が築かれていたという証拠でもあり、古代ロマンあふれる遺跡が多いというのも特徴ですよ!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

目次