鳥取県といえば、山陰地方でも東側にあり、広大な砂丘・鳥取砂丘があることで有名なエリア。他にも美しいシルエットを誇る大山(だいせん)や、土蔵が多く並び倉吉など、代表的なスポットがあるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、鳥取県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
鳥取県に世界遺産は存在しない?
鳥取県は中国地方の北東部にあり、東西に細長い県。因幡の白兎の舞台となったというほどに歴史が深く、日本海に面した海岸沿いには、県のシンボル・鳥取砂丘や白兎海岸などの景勝地が続いています。中部には白壁土蔵群で有名な倉吉市、西部には中国地方最高峰の大山(標高1729m)など、有名なスポットが続きます。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには鳥取県の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
鳥取県には世界遺産がないが、「三徳山」の登録を目剤してる!
鳥取県には世界遺産はないですが、県の中央部にある三徳山は706年に修験道の行場として開かれたという伝承があり、崖の上にある投入堂は、山岳密教の代表的な建造物でもあります。
「三徳山-信仰の山と文化的景観」として登録を2001年から登録運動が行われていたものの、2008年に文化庁から暫定リストの記載が見送りとなってしまいました。引き続き、世界遺産の登録運動は続けていくとのことで、時間はかかりますが、再び推薦される可能性もありますね。
世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら鳥取県には世界遺産がありません。しかし、三徳山は暫定リストの登録はされていませんが、世界遺産登録の運動が行われているため、いつかは世界遺産になるかもしれません。期待して待っていましょう!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。