東京・三井記念美術館で特別展「文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ―ガンダーラから日本へ―」が開催!

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東京初公開!2001年にイスラム原理主義組織・タリバンによって破壊されたバーミヤン遺跡の東西大仏。かつてその周囲に描かれていた壁画の「描き起こし図」を東京・三井記念美術館で初公開されます!

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「文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ―ガンダーラから日本へ―」とは?

文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ―ガンダーラから日本へ―
提供:三井記念美術館

バーミヤン遺跡は、アフガニスタンの中央部を東西に走るヒンドゥークシュ山脈の中にある遺跡。この地域は、古くからユーラシア各地の文化が行き交う「文明の十字路」とも呼ばれています。渓谷の崖に多くの石窟が掘られ、その中に東西二体の大仏がそびえていました。大仏の周囲壁面には「太陽神」と「弥勒」の姿が描かれていたことで知られます。

展覧会では、東西二体の大仏を原点とする太陽神と弥勒の世界に迫り、特に「未来仏」である弥勒信仰の流れを、インド・ガンダーラの彫刻と日本の法隆寺など奈良の古寺をはじめ各所に伝わる仏像、仏画等の名品でたどります。

バーミヤン遺跡とは

バーミヤン遺跡
画像素材:shutterstock

バーミヤン遺跡は、アフガニスタンの首都・カーブルから西北西に約120㎞、標高2500mの高地にあります。約1.3㎞にわたる崖には、東西に高さ38mの「東大仏」と高さ55mの「西大仏」がそびえ立ち、800 近い石窟群が掘られていました。

また、バーミヤンの地は、6世紀頃から交通の要所となり、多様な人々や文化が行き交うことで独自の文化が生まれ、「文明の十字路」とも称されています。

東京初公開!東西二体の大仏と壁画の「描き起こし図」(展示室4)

文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ―ガンダーラから日本へ―
バーミヤン東大仏龕天井壁画 描き起こし図(部分) 宮治昭監修・正垣雅子筆 2022年 龍谷ミュージアム 

バーミヤン遺跡の東西大仏の周囲には、壁画が描かれていました。東大仏の頭上には、ゾロアスター教の太陽神・ミスラの姿、一方西大仏の周囲には、弥勒が住む兜率天の様子が描かれていたと考えられています。壁画は大仏とともに破壊されてしまいましたが、破壊前に行われた調査での写真・スケッチをもとに、新たに10 分の1 縮尺の描き起こし図が完成しました。展覧会では、それら描き起こし図を東京にて初公開しています。

特別展 文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ―ガンダーラから日本へ―
会期:2024年9月14日(土)~11月12日(火) ※会期中、展示替えを行います。
会場:三井記念美術館 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
・東京メトロ銀座線「三越前」駅A7出口徒歩1分
・東京メトロ半蔵門線「三越前」駅徒歩3分A7出口徒歩1分
・東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅B9出口徒歩4分
・メトロリンク日本橋(無料巡回バス)乗降所「三井記念美術館」徒歩1分
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:9月24日(火)、9月30日(月)、10月7日(月)、10月15日(火)、10月21日(月)、10月28日(月)、11月5日(火)
主催:三井記念美術館、読売新聞社
入館料:一般 1,500円、大学・高校生 1,000円、中学生以下無料
※70歳以上の方は1,200 円(要証明)
音声ガイド:音声ガイドでわかりやすく解説 (日本語のみ、貸出料700円)

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