株式会社ドローンエンタテインメントは、2024年7月よりRAVENプロジェクトを発足し、日本全国の離島や村を巡り、自作のドローンを用いることで新しい視点で日本各地の現在の風景や町並みを捉え、自然と人間の連続的なつながりを発見する映像プロジェクトを開始しました。2024年11月1日(金)19時より離島百貨店(東京日本橋)を会場として、RAVEN VISION 映像上映会を開催。
RAVENプロジェクトとは?
太陽の使いや神の使いという神話や伝承に登場するワタリガラスを意味するRAVENプロジェクトは、建築写真家や食育、音楽制作など各分野で活躍しているメンバーが集まり、日本全国の離島や村を中心に辺境へ訪れドローンを用いて撮影を行っています。各地の地形や建築物、人の営みなど「自然と人の境」を俯瞰的な目線と近接的な視点を織り交ぜながら、まさにカラスのような動きで各地の情景を捉えます。
コンセプトの一つ「Not Promotion」は、事前に対価を受け取らずに撮影地に訪れることを意味します。また本編映像には地上カメラを用いた撮影を一切行わず、主に自作ドローンを用いることで、よりフラットな目線で自然や人間の営みを捉えることが可能になりました。見せたい部分だけを切り取るプロモーションムービーではなく、観光地というフィルターを一旦外し、今までその土地の人でさえも知らなかった一面を発見しています。
撮影地紹介1:小値賀島・野崎島
長崎県五島列島の先端にある小値賀島は、平地が多く開けていて、穏やかな海に沈む夕陽が美しく、町並みを眺めると集落の屋根が一様に同じ形をしていることに気づきます。島の制約から生まれた形式美がありました。
また、小値賀島に向かい合うようにあるのが野崎島です。平坦な地形の小値賀島とは対象的に山があり現在小値賀島の水源となっています。現在無人島となった野崎島には潜伏キリシタンが移り住んだ跡や集落の形跡がいたるところに存在します。世界遺産ともなっている野崎島の野首教会は現在再建工事中です。
撮影地紹介2:天草諸島
野崎島同様に潜伏キリシタンの歴史に深く関係する熊本県天草諸島を訪れました。瀬戸内海のような多島美を感じるものの、日が経つにつれそれらの違いを体感することができました。天草諸島を形成するケスタ地形や滝や豊富な水。山が隔てる集落と各自の文化。西側ならではの文化の融合や発展を感じました。
■RAVEN VISON vol.2 上映会概要
なぜ、人間はそこに住むのか?〜地形や気候が形づくる文化と生活〜
場所:離島百貨店
住所:東京都中央区日本橋室町2丁目4−3 日本橋室町野村ビル B1F
日時:2024年11月1日(金) 19:00 – 20:00(18:30受付開始)※Q&A・座談会 20:00-20:30
料金:大人一枚1,500円 (税込・1ドリンク付)
申込:Peatixにて事前決済をお願いします。