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メキシコの世界遺産「モレリア歴史地区」とは?世界遺産マニアが解説

登録区分文化遺産
登録基準(2),(4),(6)
登録年1991年

メキシコ中西部にあるモレリアは、16世紀にスペインの植民都市バリャドリードとして建設。ここは司教座が置かれたため、サン・ニコラス神学校や音楽学校も設立され、文化都市として発展しました。現在は249もの歴史的建造物が残り、特にモレリア大聖堂はピンク色の2つの鐘楼と青と白いのタイルのドームを持ち、街のシンボル的存在。

ここではモレリア歴史地区がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、モレリア歴史地区について詳しくなること間違いなし!

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モレリア歴史地区とは?

モレリア歴史地区
画像素材:shutterstock

メキシコ中西部のミチョアカン州の州都であるモレリアは、首都メキシコ・シティから西へ約300kmの距離にある大都市。ここはかつてバリャドリードと呼ばれた16世紀半ばに建造されたスペインの植民都市であり、渓谷に沿って碁盤の目のように道が配され、広場や庭園などが点在しています。

ここはヌエバ・エスパーニャ(1519〜1821年)の副王が築いたことがあり、16世紀に司教座が置かれると、周囲の政治と宗教の中心となりました。「モレリア」とは、ここで生まれたメキシコ独立運動の英雄ホセ・マリア・モレーロス(1765〜1815年)から由来し、1828年に改名したもの。

ここは249もの歴史的建造物が残り、大聖堂や教会などは、バロック様式のファサードが加えられました。建造物は17〜18世紀に建造されたものがほとんどで、これらは「モローレス・バロック」と呼ばれ、ヨーロッパの中世やルネサンス、新古典主義などの建築様式も含まれています。他にもサン・ニコラス神学校や音楽学校も設立され、文化都市としても発展しました。今でも街全体で植民都市の名残が残るという点で評価されています。

モレリア大聖堂

モレリア大聖堂
画像素材:shutterstock

街の中心部に位置する大聖堂は「モローレス・バロック」の象徴的な建造物。大聖堂はもともとは16世紀に造られたものですが、現在の建物は18世紀に建造されました。外観はこの地域独自のピンク色の石で建造され、高さ約67mの2つの鐘楼に青と白いタイルのドームを持ちます。

モレリア歴史地区はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

モレリア大聖堂
画像素材:shutterstock

モレリア歴史地区が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
モレリア歴史地区は、スペインのルネサンス様式で設計され、中央アメリカの土地に合わせて計画された都市であるという点。

登録基準(iv)
モレリア歴史地区には、250以上の歴史的建造物があり、これらはこの地域のピンク色の石を利用し、中世やルネサンス、バロック、新古典様式など、さまざまな建築様式を融合した傑作であるということ。

登録基準(vi)
モレリアには、ホセ・マリア・モレーロスなどメキシコの歴史において重要な人物の生誕地でもあり、この街は重要な役割を果たしたという点。

世界遺産マニアの結論と感想

モレリア歴史地区は、250以上のさまざまな様式を組み合わせたピンク色の建造物が並び、中央アメリカに合わせたスペインのルネサンス様式の植民都市の名残が見られるという点で評価されています。そして、メキシコ独立革命に関連する人物を含め、この国の歴史に深く関わっているのもポイント。

ちなみに、モレリアのあるミチョアカン州のタコスは、カルニータスという豚肉をハーブなどを入れて長時間煮込んだものが入っていて、現地でも圧倒的人気。表面は香ばしく、ジューシーな味わいで、いまやメキシコ全土に広まったソウルフードなのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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