登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (3), (4) |
登録年 | 1999年 |
フィンランド南西部に残るサンマルラハデンマキは青銅器時代の墓地遺跡。ここには30を超える花崗岩を積み上げた独特の墓地が残り、3000年以上前の北欧の葬祭の風習や宗教、社会構造などが分かるという点で重要なもの。
ここではサンマルラハデンマキがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サンマルラハデンマキについて詳しくなること間違いなし!
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚群とは?
フィンランドの南西部の街ラッピの郊外に位置するサンマルラハデンマキは青銅器時代の墓地遺跡。これらは紀元前1500〜紀元前500年のスカンジナビアの青銅器文化が見られ、33基の石積みされた墳墓が点在。かつての海岸線は現在よりも東へ約15kmの位置にあったため、この地はボスニア湾に面していて、当時は崖の上に存在したと考えられています。
特にユニークな石積みは、四角形の「教会の床」や石壁で囲まれた「フルート長石塚」などが存在し、スカンジナビア半島では非常に珍しいもの。これらは沿岸地域で拡大していた太陽崇拝に関連していて、農業の拡大によって出現した支配者階級の存在を示しています。サンマルラハデンマキは3000年前以上にさかのぼる北欧の社会や宗教が分かり、当時の風習などが見られるという点で貴重。
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
サンマルラハデンマキが評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
サンマルラハデンマキの墳墓は、スカンジナビア半島の青銅器時代の社会の存在を示すという点。
登録基準(iv)
サンマルラハデンマキの墳墓は、スカンジナビア半島の青銅器時代の葬儀にまつわるものであるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚は、スカンジナビア半島の青銅器時代の葬儀の風習を示すもので、これらは社会の存在を示すという点で評価されています。
ちなみに、西方へ約15km先には同じく世界遺産に登録されている「ラウマ旧市街」があり、同じサタクンタ県でも2つの世界遺産に登録されているというレアなエリア。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。