フィンランドの世界遺産「ラウマ旧市街」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(4), (5)
登録年1991年

フィンランド南西部にあるラウマは、国内でも最も古い港町の一つ。15世紀にはフランチェスコ会の修道院が築かれたものの、17世紀後半に火事で焼失。現存する木造家屋は18世紀以降に再建されたもので、ここに住む人々は中世の町並みを充実に再現したことから評価されています。

ここではラウマ旧市街がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ラウマ旧市街について詳しくなること間違いなし!

目次

ラウマ旧市街とは?

タウンホール/ラウマ旧市街
画像素材:shutterstock

ボスニア湾に面するラウマの旧市街には、600もの木造邸宅があり、ここはスカンジナビア半島の木造建築群としては最大規模。現在は海岸線が遠くなり、内陸にあるものの、かつては港町でした。町には15世紀にフランチェスコ会の修道院が作られ、木造邸宅が並ぶようになりましたが、17世紀に火災が発生し焼失。

しかし、町の人々は18〜19世紀に中世の古地図をもとに町を再建しました。当時のラウマは海運業で繁栄し、再建された建物の多くはネオ・ルネサンス様式が採用され、カラフルな外観で現在も住民が利用しているというのも特徴。ほとんどは木造ではあるものの、15世紀建造のフランチェスコ会修道院の内側にある聖十字架教会と、18世紀に広場の前に建造されたタウン・ホールなどは石造りとなっています。

ラウマ旧市街はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ラウマ旧市街
画像素材:shutterstock

ラウマ旧市街が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
ラウマ旧市街は、北欧独自の都市構造を持ち、再建された建造物も保存状態が良いということ。

登録基準(v)
ラウマ旧市街は、北欧の伝統的な集落の変遷が見られ、木造の建造物が並ぶ傑出した都市であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ラウマ旧市街は、一度焼失してしまったものの、住民によって再建され、木造の建築物と北欧独自の都市構造がそのまま残るという点で評価されています。

ところで、なぜラウマの旧市街の家々は、赤や青、黄色など、カラフルなペイントがされたのかというと、港町であったために船乗りが遠くからでも自分の家が分かるようにしたという説もあります。また、ポピンレースの産地として有名で、その高度な技術はラウマの一大産業となりました。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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