登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (3), (5), (6) |
登録年 | 2012年 |
タマン・アユン寺院は「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」の構成資産の一つ。ここは何層もの茅葺きの屋根が連なるメルタワーがいくつも並ぶ美しい寺院。ところで、タマン・アユン寺院はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではタマン・アユン寺院がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、タマン・アユン寺院について詳しくなること間違いなし!
タマン・アユン寺院とは?
島の中央部にある王家の寺院で、バリ島でも最大規模を誇るものの一つ。ここは記録上は18世紀初頭に建造されたとされ、バリ島の建築様式だけではなく、ジャワ島や中国の建築様式の影響も受けています。茅葺き屋根のメルタワー(ヒンドゥー教の聖山・須弥山を表したもの)が10基も並ぶというのが特徴。
寺院は二重の水路に囲まれていて、ここは水源地という側面もあります。境内は祭り以外の時期は基本的に閉められていて、一般の見学者は周囲の遊歩道から見学するというのがルール。
タマン・アユン寺院はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
タマン・アユン寺院が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
スバックというシステムがあったことから、水の寺院や儀式、棚田など、現在のバリの風景を作り上げたということ。
登録基準(v)
スバックシステムの恩恵によって、水の神殿を中心に棚田を管理することができ、1000年にわたって景観を築いてきたという点。
登録基準(vi)
バリ独自のトリ・ヒタ・カラナの概念によって、神と人間、自然を結びつけるスバックシステムが生まれたという点。
世界遺産マニアの結論と感想
タマン・アユン寺院は、島の人々によって水が神聖視され、その景観を作り上げたスバックというシステムの一部で、寺院として田園が続くバリの風景に溶け込んでいるという点で評価されています。
ちなみに、地元ではタマン・アユン寺院は恋愛のパワースポットでもあるとされ、カップルのデートスポットにもなっているのです。婚活をしている人にもおすすめ!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。