登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (1), (2), (3), (4), (6) |
登録年 | 1987年 |
月のピラミッドは「古代都市テオティワカン」の構成資産の一つ。高さ46mとテオティワカンでも2番目の高さを誇るピラミッドで、何層にも渡って増築され、現在の姿となりました。ところで、月のピラミッドはなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここでは月のピラミッドがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、月のピラミッドについて詳しくなること間違いなし!
月のピラミッドとは?
テオティワカンは、メキシコ中央部、首都メキシコシティから北東へ約50kmにある都市遺跡。1〜7世紀には15万000人もの人々が住む大都市であり、北に月のピラミッド、そこから南北に貫く「死者の大通り」があり、太陽のピラミッドへと続きます。
月のピラミッドは、遺跡の北側に立つ、太陽のピラミッドの次ぐ大きさを誇る建造物。ここは斜面部分と平坦部分を組み合わせたタルー・タブレロ構造と呼ばれる建築様式で、手前には4段の祭壇があります。
紀元100年ころから建造が始まり、「月」と呼ばれるのは、ピラミッドで月に関する巨大な石像があったことが由来となっていて、これは後にアステカ帝国(1325〜1521年)を築いたメシカ人(アステカ人)によって名付けられ名称でもあります。底辺の幅は140mもあり、高さは46m。
何度か増築されていてたことがわかっており、何層にも覆いかぶさるようになって現在の形になっていると考えられています。ピラミッド内には墓所がいくつか発見され、そこには人骨や動物の骨、捧げものなども発見。手前の広場には、小さなピラミッドが集まっていて、月のピラミッドが中心となっていてることから「月の広場」と呼ばれます。
月のピラミッドはどんな理由で世界遺産に登録されているの?
月のピラミッドが評価されたのが、以下の点。
登録基準(i)
テオティワカンの建築物は、メキシコの古代文明の中で最も発達したものであったという点。
登録基準(ii)
テオティワカン文明の影響は、メキシコの中央部やユカタン半島、現在のグアテマラまで及んだということ。
登録基準(iii)
広大なテオティワカンの遺跡は、古代メキシコ以前の都市構造を証明しているということ。
登録基準(iv)
死者の大通り沿いにあるピラミッドや神殿は、ヨーロッパ人が訪れる前に栄えた文明の儀式のために使用されたと考えられる建造物であったということ。
登録基準(vi)
7世紀に遺跡が荒廃した後、14世紀にこの地に勃興したアステカ帝国にとっても聖地のような場所で「神々の都市(テオティワカン)」と呼ばれる存在になっていたという点。
世界遺産マニアの結論と感想
月のピラミッドは、古代メキシコの中でも最も文明が発展したテオティワカンで築かれたため、その高い技術力が見られ、周辺にも影響を与えているという点で評価されています。
ちなみに、月の広場の西側には、ケツァルパパロトル宮殿と喚ばれる施設があり、ここは司祭などが暮らしていたとされ、隣接するジャガーの宮殿には、後にアステカ文明で広く信仰された雨の神・トロラックを彷彿とさせる壁画が残っていて、メキシコのルーツを感じさせるのが特徴です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。