ケニアの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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ケニアは東アフリカに位置する国家で、赤道直下の高原が広がるエリア。国内には約60もの保護区や公園があり、貴重な自然が保護されています。ケニア最高峰のケニア山やスワヒリ文化が見られる旧市街など、さまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?

ここでは、ケニアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

ケニア山国立公園/自然林

ケニア山国立公園/自然林/ケニアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ケニア山は、首都ナイロビの北東へ約193kmにある標高5199mの山で、アフリカ第2位の高さを誇ります。現在は死火山で、U字谷の頂上がシンボル。赤道にまたがっていますが、標高も高く、12の氷河が残っていることでも有名です。

標高が高いエリアでも、アフリカゾウが生息しているのが特徴。さらにジャイアントロベリアといった巨大な高原植物も見られ、固有種も数種類生息しています。

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トゥルカナ湖国立公園群

トゥルカナ湖国立公園群/ケニアの世界遺産
画像素材:shutterstock

トゥルカナ湖は、アフリカ大陸の大地溝帯にある塩湖で、北部はエチオピアに属するものの、大部分はケニアに属していて合計で6405平方kmもの面積を誇ります。世界遺産としては、湖の東側に位置するシビロイ国立公園、湖の中央に浮かぶセントラル・アイランズ公園、南部に位置するサウス・アイランズ国立公園の3つで構成。

ここは渡り鳥の中継地となっていて、ナイルワニやカバの一大生息地となっています。

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ラム旧市街

ラム旧市街/ケニアの世界遺産
画像素材:shutterstock

首都ナイロビから東に約450km。インド洋沿いに浮かぶラム島の東部には街が広がり、ここは12世紀からインド洋交易で繁栄した都市。かつて東アフリカの海岸には、インド洋を通じて、黄金や象牙、奴隷を目的に、中国やインド、アラブ圏などから商人が集まり、さまざまな文化が交差するエリアでした。

旧市街は、700年以上に渡るスワヒリ文化が見られ、サンゴ石とマングローブの木材を使用した伝統的な町並みが続きます。

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ミジケンダのカヤの聖なる森林群

ミジケンダのカヤの聖なる森林群/ケニアの世界遺産
画像素材:Alexander Leisser(Wikipedia Commons)

ケニアの南東部、インド洋の沿岸に広がる海岸州には10ものカヤの聖なる森が残っています。カヤとは、16世紀にこの地に住み始めたミジケンダ族が形成した円形の集落で、中央の聖域を防御用の丸い柵で囲み、石壁と木のドアを置き、聖域の周辺には住居が置かれているというもの。

海岸沿いに200kmにも渡って10ものカヤの聖なる森林が広がっており、現在は人が住んでいないものの、聖地として維持され、文化的伝統を今も残しています。

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モンバサのジーザス要塞

モンバサのジーザス要塞/ケニアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ケニア南東部にあり、国内でも第2の都市であるモンバサ。ここは東アフリカでも最古の港町の一つで、アジアとアラビアから多くの物資が集まる都市でした。16世紀になるとポルトガルがこの地を支配するようになりました。

ジーザス要塞は、16世紀のポルトガルが建造した要塞の中で保存状態が良いもの。ここは上から見ると人体の形をしており、これはルネサンスの理想である人間の身体と幾何学的な構造を調和した建造物でもあります。

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大地溝帯にあるケニアの湖沼群

大地溝帯にあるケニアの湖沼群/ケニアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ケニア西部には、アフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷・大地溝帯には、北からボゴリア湖、ナクル湖、エレメンタイタ湖と比較的浅い湖が世界遺産に登録されています。湖はアルカリ性で、周囲は温泉や間欠泉、火山などに囲まれているのが特徴。

ここは世界最大のコフラミンゴの生息地。他にも13種の絶滅危惧種の鳥類が生息していて、世界有数の多様性を誇ります。

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ティムリカ・オヒンガ

ティムリカ・オヒンガ/ケニアの世界遺産
画像素材:shutterstock

ケニア南西部のニャンザ州にあり、ヴィクトリア湖の周辺に位置するティムリカ・オヒンガは、石壁で囲まれた集落で、ここは16世紀から20世紀半ばまで利用されていたと考えられています。オヒンガはこの地に多く建造され、主に共同体と家畜を守るために建造されたもの。

これらは当時の社会や部族間の関係性も示していたものでもあり、ティムリカ・オヒンガはオヒンガの中でも保存状態が良いという点で評価されています。

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ゲディの歴史都市と考古学遺跡

ゲディの歴史都市と考古学遺跡/ケニアの世界遺産

ケニア南東部のゲディは小さな町ではありますが、郊外にはかつてこの地で大いに栄えたスワヒリ文化の都市・ゲディが存在していました。11〜13世紀にも遡る交易都市でしたが、17世紀に放棄されたために現在は遺構だけが残っています。

遺跡には広大なモスクや宮殿、城壁の跡などがあり、保存状態が良く、スワヒリ文化において繁栄した都市国家の姿が今でも分かるという点で貴重。

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世界遺産マニアの結論と感想

ケニアの世界遺産としては8箇所も登録されています。標高5000mを超えるケニア山だけでなく、貴重な動植物を保護する湖沼などが自然遺産に登録。大自然が広がっているイメージもありますが、モンバサのジーザス要塞やラムの旧市街など、文化遺産が5箇所もあるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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