登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (3),(4) |
登録年 | 1983年 |
クスコ大聖堂は「クスコ市街」の構成資産の一つ。クスコ旧市街の中心にあり、インカ帝国時代の宮殿跡に築かれた、街のシンボル的存在でもあります。ところで、クスコ大聖堂はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではクスコ大聖堂がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、クスコ大聖堂について詳しくなること間違いなし!
クスコ大聖堂とは?
クスコ大聖堂は、ペルー東部・アンデス山脈にある大都市クスコは、かつてのインカ帝国の首都であり、街の中心部にあるアルマス広場に面したローマ・カトリックの大聖堂。
ここはかつてインカ帝国時代に神殿が存在していたエリア。帝国が崩壊した後は、クスコでキリスト教を普及するため、神殿を破壊し、教会(現在のトリウンフォ教会)が建造されました。その後、郊外のサクサイワマン遺跡から運んできた石材を使用して、16〜17世紀に新たに大聖堂を建造。内部はゴシック様式とルネサンス様式が入り混じり、バロック様式の要素も加わっています。クスコには美術学校があり、聖堂内には彼らの作品が多く並ぶのが特徴。
クスコ大聖堂はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
クスコ大聖堂が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
クスコは、15〜16世紀に南米のアンデス山脈一帯を支配したインカ文明の首都であり、南米の先住民たちの文化の総決算的存在ということを示すということ。
登録基準(iv)
クスコは、インカ帝国時代の文化とスペインの文化が何世紀にも渡って融合していき、独特の都市景観を作り出していったということ。
世界遺産マニアの結論と感想
クスコ大聖堂は、インカ帝国時代の文化とスペインの文化が何世紀にも渡って融合していき、独特の建築物を作り出していったということ。
ちなみに、大聖堂の下には、インカ帝国初代のサパ・インカ(皇帝)のパチャクテクによって築かれた宮殿がありました。とはいえ、彼の時代にインカ帝国は広大な帝国を築いたのですが、母体となったクスコ王国は王国というものの、小さな村のような規模で、彼の軍事的才能によって大きな国になっていったのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。