北マケドニアはバルカン半島の内陸国で、かつてはユーゴスラビアを構成する国家の一つでした。ギリシャ系の古代マケドニア王国が名前の由来ではあるものの、現在はスラブ系のマケドニア人が多く暮らしています。国土はヨーロッパでも狭い国ではあるものの、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、北マケドニアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
オフリド地域の自然遺産及び文化遺産(アルバニアと共同)
北マケドニアとアルバニアにまたがるオフリド湖は、その古代湖の自然遺産としての価値だけでなく、周囲に残る遺跡や教会など、文化的遺産も評価され、複合遺産となっています。
湖の北東にあるオフリドの町は、ヨーロッパの中でも最も古い居住地の一つ。町は7〜19世紀の間に造られた建築物が残り、その中にはスラブ地域で最古の修道院だけでなく、11〜14世までのビザンティン様式のイコンが合計で800以上も残ります。
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カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林(他17カ国と共同)
ヨーロッパブナは、北はスウェーデン南部から南は地中海岸、西はポルトガル、東はトルコまで広がっていて、氷河期後期には、ヨーロッパの約40%はヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の林が広がっていました。登録エリア各地にはブナの原生林が広がっていて、ヨーロッパブナの原生林としては世界最大の規模を誇ります。
北マケドニアとしての登録範囲は、西側のアルバニアとの国境沿いにあるドラボカ川の1箇所。
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世界遺産マニアの結論と感想
北マケドニア単体の世界遺産は現在登録されておらず、構成資産として数えると2箇所登録されています。とはいえ、もともとオフリド湖は北マケドニア単体で登録されていて、古代湖としての価値だけでなく、周辺の遺跡や教会跡は北マケドニアが誇る世界遺産でもあります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。