ドイツの世界遺産「ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(4)
登録年2015年

ドイツ北部に位置する港湾都市ハンブルクには、18世紀後半から20世紀前半まで世界最大だったシュパイヒャーシュタット(湾口倉庫群)があります。その近くにあるコントーアハウス地区(商館街)は、6つの大きな建築物で構成され、これは当時のハンブルクにおける国際貿易の発展を示すもの。

ここではハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ハンブルクの倉庫街と商館街について詳しくなること間違いなし!

目次

ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街とは?

ハンブルクは、ハンザ同盟(中世の北ヨーロッパの商業圏)の主要都市であり、もともとは自由都市でした。しかし、19世紀後半にドイツ関税同盟という経済圏に組み込まれる際に、自由港地区だけは残すことが許されたため、ハンブルクの商人は世界遺産に登録されたシュパイヒャーシュタット(湾口倉庫群)を建造。その後、ハンブルクは大いに発展し、現在もドイツを代表する国際港でもあります。

シュパイヒャーシュタット(湾口倉庫群)

シュパイヒャーシュタット(湾口倉庫群)
画像素材:shutterstock

1885〜1927年にかけて、街の中心を流れるエルベ川の中洲に建造された世界最大の湾口倉庫群の一つ。ここは15の倉庫地区があり、そのレンガ造りの外観はネオ・ゴシック様式となっていて、まるで城のよう。

世界遺産としては、税関やボイラー棟、動力棟、コーヒー取引所などが含まれています。しかし、第2次世界大戦時に一部は破壊され、1949〜1967年にかけて再開発。

チリハウスとコントーアハウス地区(商館街)

チリハウスとコントーアハウス地区(商館街)
画像素材:shutterstock

シュパイヒャーシュタットの北東部に位置する商館街は、コントーアハウス地区と呼ばれます。ここは北ドイツの伝統的様式を影響を受た「故郷保護運動」に属する建築家によってデザインされているのが特徴。よって、建造物は7〜9階建なのにもかかわらず、外装はレンガを採用しています。

1924年建造の「チリハウス」は、チリ硝石で財を築いた富豪に由来し、ここはドイツ表現主義(20世紀初頭に見られた斬新なデザインの建築様式)に含まれる建造物です。鋭いファサードがあるのが特徴で、表現主義の中でもかなり先鋭的なデザイン。

ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街
画像素材:shutterstock

ハンブルクの倉庫街と商館街が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
ハンブルクの倉庫街と商館街は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて国際交易で発展した建造物の集合体で、それぞれ歴史主義やモダニズムなどの側面を持った先鋭的なデザインと機能的な構造を持つ倉庫と商館であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ハンブルクが国際港となる過程で建造された倉庫街とチリハウスは、機能を重視したモダニズム建築ではあるものの、デザインはドイツの伝統的な建築様式なども採用されているという点で評価されています。

ちなみに「ハンバーグ」は18世紀前半にタルタルステーキを火を通すようになったものが、ハンブルクの労働者を中心に広がっていき、現在のハンバーグステーキとなったというのは割と有名な話。日本では当初「ハンブルク風ステーキ」として紹介されたドイツ料理でした。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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