登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (3), (4) |
登録年 | 1997年 |
首都ソウルの北に位置する昌徳宮(しょうとくきゅう、チャンドックン)は、15世紀初頭に李氏朝鮮の第3代の王・太宗によって築かれた離宮。法宮(正宮)である景福宮の離宮ではあったものの、16世紀からは正宮として使用されていたことも。本殿や門などは一部は創建時のまま残されていて、宮殿の北側に広がる秘苑と呼ばれる庭園は周囲の自然を見事に取り入れた傑作。
ここでは、昌徳宮がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、昌徳宮について詳しくなること間違いなし!
昌徳宮とは?韓流ドラマのロケ地としても有名
昌徳宮は、ソウル北部の鍾路区に位置し、北漢山の麓に造られた李氏朝鮮時代の離宮。郊外に築かれたものだけあって、中心部とは違い、自然を取り入れて造られたという点が特徴。敷地の南側には宮殿があり、北側に「秘苑」と呼ばれる広大な庭園が広がっています。
1405年に李氏朝鮮第3代太宗によって、当時の法宮(正宮)であった景福宮の離宮として建設。しかし、1592年の文禄の役の際に、市民によって焼失させられてしまいます。その後、17世紀初頭に再建されると、1868年に景福宮が再建されるまで、法宮として使用されました。
宮殿には13棟もの木造建築物が残存していて、正門である敦化門は韓国最古の木造二層門として貴重なもの。宮殿の構造は伝統的な区画になっていて、3つの門と3つの裁判所が配置されています。儀式が行われた正殿の仁政殿、国王の執務室である宣政殿、王のプライベートな空間であった大造殿などが残存。
「秘苑」と呼ばれる広大な庭園は、王宮の庭園らしく、韓国の造園技術の最高峰にあるもの。樹木が生い茂った園内には、蓮の花が植えられた人工池や東屋などが配され、5万6000種を超える植物が植えられていたとされています。
昌徳宮はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
昌徳宮が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
昌徳宮は創設から何世紀に渡って、韓国の建築、庭園、芸術の発展に大きな影響を与えているという点。
登録基準(iii)
昌徳宮の建築物や景観は風水と儒教の原理によって築かれたもので、当時の李氏朝鮮王朝の世界観を示しているということ。
登録基準(iv)
昌徳宮は、自然とともに調和し、地形に適応して建造されているという点で、東アジアの宮殿建築と造園デザインの優れた例であるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
昌徳宮は自然環境に適応されるように建造された東アジアの宮殿建築の優れた例であり、宮殿にはさまざまな技術が施されて、韓国国内の建築や庭園、芸術などの発展に影響を与えたというのが評価。そして、この宮殿は風水や儒教の知識も施されているという点で、李氏朝鮮王朝の思想などが見られるというのもポイント。
ちなみに、よく韓国の歴史ドラマで出てくる「王宮」と呼ばれる建造物は、すごく広い宮殿で自然豊かな環境にありますが、撮影で使用された王宮はまさにここなんです。特に『宮廷女官チャングムの誓い』で利用されていたことでも知られ、本物を使用しているので、映像としては迫力は満点!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。