アメリカの世界遺産「マンモス・ケーブ国立公園」とは?世界で最も長い洞窟?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7),(8),(10)
登録年1981年

アメリカ東部ケンタッキー州にあるマンモス・ケーブ国立公園は、全長600km以上という世界で最も長い鍾乳洞、マンモス・ケーブを中心とした公園。カルスト台地の地下には鍾乳石や石筍が広がり、絶命危惧種を含む独特の生物が多く生息しています。

ここではマンモス・ケーブ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、マンモス・ケーブ国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

マンモス・ケーブ国立公園とは?

マンモス・ケーブ国立公園
画像素材:shutterstock

ケンタッキー州中央部にある国立公園で、世界で最も長い鍾乳洞であるマンモス・ケーブを含んでいます。調査により鍾乳洞の長さは年々と延びていて、現在の長さは600km以上。ここはカルスト台地に1億年かけて石灰質の地層に水が浸透して形成された地形で、地下60〜100mの深さの洞窟がずっと続くという構造となっています。

1941年に国立公園となり、地下には巨大な鍾乳洞と石筍が並ぶという広大な空間で、現在はツアーで洞窟内を探検できるようになっています。ここには130種を越える、洞窟ならではの進化を遂げた魚類、昆虫、ザリガニなど、独特の生物が見られるのも特徴。

マンモス・ケーブ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

マンモス・ケーブ国立公園
画像素材:shutterstock

マンモス・ケーブ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
ここは世界で最も長い鍾乳洞で、石筍や鍾乳石、石灰棚など、多様な景観が見られるという点。

登録基準(viii)
カルスト地形に水が流れ込むことで形成された洞窟は、地下で複雑な洞窟のネットワークを作り出し、そこには地形と気候の変化が見られるということ。

登録基準(x)
洞窟内に生息する動植物は130種以上も見られ、そのうち14種は洞窟で生息する貴重な動物であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

マンモス・ケーブは世界で最も長い鍾乳洞であるという時点で評価されているのですが、この鍾乳洞が作られたカルスト地形の構造が見られ、貴重な洞窟生物が住むという点もポイントです。

なぜこんなにも洞窟の長さが延びていくのかというと、近くには洞窟がどんどんと発見され、これがマンモス・ケーブと接続していることが判明していき、現在も延びているのです。そして、近くにある洞窟がすべて合わさると合計で800kmにもなるらしく、もはや別次元の世界へと突入しています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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