南アフリカの世界遺産「フレデフォート・ドーム」とは?いつできたもの?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(8)
登録年2005年

南アフリカの北部の大都市であるヨハネスブルグから南へ約210km。ここは約20億2300万年前に隕石が衝突した場所であり、世界最大・最深の隕石痕でもあります。この衝突によって地殻変動が起こり、生物の進化に影響を与えました。ここは地球の歴史が刻まれた場所。

ここではフレデフォート・ドームがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、フレデフォート・ドームについて詳しくなること間違いなし!

目次

フレデフォート・ドームとは?いつできたの?

フレデフォート・ドーム
画像素材:shutterstock

南アフリカの中央に位置するフレデフォート・ドームとは、巨大なクレーターのこと。ここは約20億2300万年前の隕石の衝突により形成された地形で、最大半径は約190kmと世界最大。そして同時に世界最古の隕石痕でもあります。

登録されているのは、隕石の周囲の約300平方kmの範囲。その隕石の威力は地中約25kmにも至ったとされ、これにより地殻変動が発生し、生物の進化にも影響を与えたとされています。現在のクレーター周囲は草原地帯となっていて、多くの動植物が住むのどかなエリア。

フレデフォート・ドームはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

フレデフォート・ドーム
画像素材:shutterstock

フレデフォート・ドームが評価されたのが、以下の点。

登録基準(viii)
世界で最も古く、範囲の広い隕石痕であり、世界最大規模のエネルギーの放出跡であるという点で大変貴重なもの。そして隕石痕は地形と同化して消えるものですが、このクレーターは現在でも残っていて、アストロブレム(隕石による地殻変動)の発生と変化を研究できるようになっているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

フレデフォート・ドームは世界最大で最古のクレーターであり、この地形が現存していることで地球の歴史も分かるという点で評価されています。

ちなみに、地球上のクレーターの規模でいうと、2番目のカナダのサドベリークレーターが18億500万年前、3番目のメキシコのチクシュルーブ・クレーターは約6600万年前に形成されたもの。どちらもあまりにも威力が高過ぎたためか、地球の歴史に影響を与えていて、特にチクシュルーブ・クレーターは恐竜の絶滅の原因の一つとされています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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