登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (4) |
登録年 | 1994年 |
スコーグスシルコゴーデンの森林墓地は、ストックホルムの郊外にある墓地。1917〜1920年にかけて、建築家エリック・グンナル・アスプルンドとシーグルド・レヴェレンツによって設計され、砂利採取場の跡地に作られました。この森林墓地が評価されているポイントは、自然との調和を重視しているという点。デザインは松の木の植生と建築を組み合わせ、敷地内には墓石を不規則に並ばせるという自然溢れるデザインとなっています。
ここでは、スコーグスシルコゴーデンの森林墓地がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、スコーグスシルコゴーデンの森林墓地について詳しくなること間違いなし!
スコーグスシルコゴーデンの森林墓地とは?
ストックホルムの南に位置し、ここは20世紀に建造の優れた墓地建築。1912年にストックホルム市議会は、松の木が生い茂った砂利採取場跡を購入すると、建築家エリック・グンナル・アスプルンドとシーグルド・レヴェレンツのデザインを採用し、墓地の建設を始めました。最も重要な施設である「森の火葬場」においては、25年間という歳月をかけたほどにこだわって作られたものです。
墓地のデザインは英国式の庭園を彷彿とさせるものですが、「自然に帰る」というのがコンセプトで本来の埋葬される場所としてイメージしています。敷地内の歩道はなるべく最小限にしており、墓石は不定期に配置。これは古代や中世の北欧の埋葬スタイルを意識していました。
スコーグスシルコゴーデンの森林墓地は、20世紀の建築を自然に統合されて作れたもの。自然と建築を組み合わせ、この墓地そのものが文化的価値が与えられた芸術作品とも言えます。そして、この森林墓地は各国の墓地デザインにも大きな影響を与えました。
スコーグスシルコゴーデンの森林墓地はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
スコーグスシルコゴーデンの森林墓地が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
新しいスタイルの墓地は世界中の墓地建設に大きな影響を与えたという点。
登録基準(iv)
20世紀初頭に自然と調和した墓地を作り出すという発想そのものに大きな価値があったということ。
世界遺産マニアの結論と感想
スコーグスシルコゴーデンは「亡くなった人は森に帰る」という北欧の古来からある思想を見事に表現。自然との調和をテーマにした墓地として、世界中の墓地設計に大きな影響を与えました。
確かに、日本の墓地というと石造りで無味乾燥なイメージな割に不気味なイメージがあるので「埋葬されるのならこんな墓地がいいかも…」と思う、庭園のようなおしゃれな墓地であります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。