登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7),(10) |
登録年 | 1999年 |
フィリピン南西部のパラワン島にあるプエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、世界最長の地下河川を持つ場所。ここは石灰岩のカルスト地形となっていて、洞窟は高さ約60m、幅約120mと潮の満ち引きによって影響を受けるというものです。敷地内には熱帯雨林や海岸が広がり、希少動物の生息地として有名。
ここではプエルト・プリンセサ地底河川国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、プエルト・プリンセサ地底河川国立公園について詳しくなること間違いなし!
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園とは?
パラワン島の北東部に位置するプエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、「プエルト・プリンセサ」と名が付くものの、実際はプエルト・プリンセサの街から北東へ約75kmも離れた場所にあります。ここには長さ約8.2kmと世界で最長の地下河川が広がり、敷地内は原生林と希少な動物が見られる場所。
202平方kmもの広大な公園の地下はカルスト地形となっていて、地下洞窟の高さは約60mで幅は約120mと潮の満ち引きによって影響を受けるという構造です。敷地内は原生林や海岸といった豊富な地形があるため、さまざまな生態系が見られ、森には多くの昆虫が住み、海には絶滅危惧種のジュゴンも生息。
パラワンヤマアラシ
パラワン島や周辺の島々で見られるにヤマアラシ科の固有種。低地の林に住むことが多く、天敵があまりいないようで、通常のヤマアラシに比べると小型。ただ個体数は減少していることから現在は保護されています。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、石灰岩のカルスト地形が特徴で、世界最大の地下河川が見られるということ。
登録基準(x)
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園には、山岳地帯から海岸地帯までさまざまな生態系が見られ、特にアジア最大の石灰岩の上に広がり、植物は固有種が多いということ。
世界遺産マニアの結論と感想
世界遺産としては、石灰岩のカルスト地形の下にある世界最大の地下河川が見られるという点でも評価されていますが、広大な敷地内はさまざまな生態系を保護していて、特に固有種も見られるというのもポイント。
ちなみに、地下河川には近くにあるサバンの港からボートツアーがでているのですが、洞窟はとにかくコウモリだらけ!コウモリの糞や尿が落ちてくる中で冒険はなかなかの思い出になるでしょう…。ツアーに参加するなら相当の覚悟を。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。