中国の世界遺産「桂林」とは?読み方と場所を含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (8)
登録年2007年(2014年拡張)

桂林は「中国南方カルスト」の構成資産の一つ。中国南部を流れる珠江(しゅこう)の支流、漓江(りこう)沿いにある街で、尖塔のような山々が林立する景勝地。ところで、桂林はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここでは桂林がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、桂林について詳しくなること間違なし!

目次

桂林とは?その読み方を含めて解説

桂林
画像素材:shutterstock

桂林は「けいりん」と呼び、広西チワン族自治区の北部に位置する都市で、中国でも人気の景勝地。ここは古くは百越(越諸族の総称)が住む地域であり、紀元前3世紀に秦の始皇帝がこの地を征服すると、中国の支配下となり、霊渠(れいきょ)と呼ばれる運河が築かれました。

ここはカルスト地形であり、20世紀からは石灰岩地形の研究がされるようになり、世界でも稀に見る、尖塔状の小高い山々が林立するエリアでもあります。漓江沿いにはさまざまな形をした岩山が見られるのも特徴。街の中心部にある「象鼻山」や「象眼岩」といった、ゾウの形をした奇岩もあったり、七星公園では、奇岩や鍾乳洞など、カルスト地形の絶景が見られることでも知られます。

桂林はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

桂林
画像素材:shutterstock

桂林が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
中国南方カルストは、桂林を含め、さまざな形状のカルスト地形が見られるというのが特徴で、森には希少種や絶滅危惧種なども生息しているという点。

登録基準(viii)
中国南方カルストは、約2億5000万年以上前の中生代から形成され、カルスト地形の発展が見られるというのが特徴。特に桂林はカルスト地形の研究がされていて、独自の景観が見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

桂林はさまざまなカルスト地形が見られ、中国南方カルストの研究がされてきたという点で評価されています。

ちなみに、漓江のリバークルーズは桂林で最も人気のアトラクションで、大抵のツアーで訪れる「興坪古鎮(コウヘイコチン)」は漁師の村で、古くからの街並みを残しています。村の港からの眺めはあまりにも美しく、現在の20元札の裏のデザインにもされているほど。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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