山梨県の世界遺産「本栖湖」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (6)
登録年2013年

本栖湖は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つ。本栖湖は富士五湖の一つで、富士山の山域として壮大な景観が広がります。ところで、本栖湖はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは本栖湖がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、本栖湖について詳しくなること間違いなし!

目次

本栖湖とは?

本栖湖
画像素材:shutterstock

富士五湖でも最も西側に位置し、面積は4.7平方kmと3番目の広さではありますが、最大水深121.6mと最も深いのが特徴。ここは平安時代初期までは「剗の海(せのうみ)」と呼ばれる広大な湖でしたが、800年の噴火によって西湖と分かれてしまい、現在の本栖湖が誕生しました。

本栖湖は、2004年から発行されている日本銀行券の千円紙幣E号券の裏面に描かれていることでもおなじみで、これは「逆さ富士」と呼ばれる湖に反射する富士山の景観。

本栖湖はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

本栖湖
画像素材:shutterstock

本栖湖が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
成層火山として雄大な富士山は、断続的な火山活動があったことから、古代から現代にいたるまで伝統的な山岳信仰が残っています。巡礼者は、山頂への登拝や麓の神社への巡礼を通じて、神仏の力を得ることを望むという富士講は富士山への深い崇拝に結びつくもの。富士山の均整のとれた美しい姿は、無数の芸術作品にもインスピレーションを与え、自然と共生しながら独自の伝統へと結びついていました。関連する文化遺産には、富士山の崇拝を中心とした伝統文化が残されているという点。

登録基準(vi)
富士山の景観は湖や海の上にそび立つように火山が位置するというイメージで、これは古くから文学や芸術などのインスピレーションを与えてきました。特に19世紀の葛飾北斎や歌川広重の浮世絵に描かれた富士山の姿は、その後、西洋美術の発展に大きな影響を与え、現在も世界中で知られる名山であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

本栖湖は富士五湖の一つで、歴史としては平安時代に形成されたためにそれほど古くはないのですが、富士山の壮大な景観に含まれているという点で評価されています。

ちなみに、本栖湖の逆さ富士は、1984年から発行されていた五千円紙幣D号券の裏面にも描かれていて、お札に採用されやすいという点も世界遺産に選ばれた根拠だった…といわけではないと思うのですが、やはり、日本のシンボル的存在で選ばれやすいですね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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