アゼルバイジャンの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

  • URLをコピーしました!

アゼルバイジャンは、黒海とカスピ海に位置するコーカサス地方にあり、現在は油田開発で有名な国。歴史的にはイスラム国家の影響を受けることが多く、世界遺産にもその影響が見られます。ところで、アゼルバイジャンには世界遺産はいくつあるでしょうか?

ここでは、アゼルバイジャンの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔

城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔/アゼルバイジャンの世界遺産
画像素材:shutterstock

バクーはアゼルバイジャンの首都で、カスピ海の西岸にあるアプシェロン半島の南岸に位置する港町。ここは旧石器時代から人が住んでいたと推定されるほど古くから交通の要衝として栄え、9〜10世紀には油田の採掘が行われていました。

12世紀に建造された城壁内には乙女の塔やアゼルバイジャン建築の最高傑作とされるシルヴァンシャー宮殿など、美しい建築物が今も残っています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
アゼルバイジャンの世界遺産「城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔」とは?世界遺産マ... アゼルバイジャンの首都バクーは、旧石器時代から人が住んでいたとされるほど歴史の古い街で、ペルシャ(イラン)、オスマン帝国、ロシアなど、さまざまな文化の影響を受けた都市。12世紀に建造された城壁内には乙女の塔やアゼルバイジャン建築の最高傑作とされるシルヴァンシャー宮殿など、美しい建築物が今も残っています。 ここでは、城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、バクーについて詳しくなること間違なし!

ゴブスタンの岩絵の文化的景観

ゴブスタンの岩絵の文化的景観/アゼルバイジャンの世界遺産
画像素材:shutterstock

首都バクーから南西へ約70kmの位置にある半砂漠地帯。ここはゴブスタン国立保護区になっていて、敷地には「泥火山」が存在し、これは地下で固まっていない泥が地表に吹き出てくるという珍しい自然現象が見られるということで有名です。

ここは少なくとも1万年以上前から人が住んでいたと考えられていて、岩絵には、ウシや馬、魚、虫などさまざまなデザインが刻まれています。これらはかつてこの地が温暖で豊かな土地であったということを示すもの。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
アゼルバイジャンの世界遺産「ゴブスタンの岩絵の文化的景観」とは?世界遺産マニアが解説 アゼルバイジャン東部の半砂漠地帯にあるゴブスタンは、6000もの先史時代の岩絵が発見されており、ここは少なくとも1万年以上前から人が住んでいたと考えられています。岩絵には、ウシや馬、魚、虫などさまざまなデザインが刻まれていて、これらはかつてこの地が温暖で豊かな土地であったということを示すもの。 ここではゴブスタンの岩絵の文化的景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ゴブスタンについて詳しくなること間違なし!

シャキの歴史地区とハーンの宮殿

シャキの歴史地区とハーンの宮殿/アゼルバイジャンの世界遺産
画像素材:shutterstock

シェキは首都のバクーから北西へ約330kmの距離にある都市。コーカサス山脈東部の渓谷に位置し、その歴史は古く、紀元前6世紀にまで遡ります。しかし、18世紀には洪水により、町は徹底的に破壊されてしまいました。破風造りの屋根を持つ邸宅、美しい庭園、壮麗な宮殿など、現在も残る伝統的な町並みは18世紀後半〜19世紀にかけて作られたもの。

町の北側にあるハーン宮殿は18世紀後半〜19世紀にかけて絹の取引によって築かれたもので、この町のかつての繁栄を象徴した建造物。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
アゼルバイジャンの世界遺産「シャキの歴史地区とハーンの宮殿」とは?世界遺産マニアが解説 コーカサス山脈の麓に位置するシェキは歴史溢れる都市。ここには18世紀頃に建設された、破風造りの屋根を持つ伝統的な家々が並びます。町の北側にあるハーン宮殿は18世紀後半〜19世紀にかけて絹の取引によって築かれたもので、この町のかつての繁栄を象徴した建造物。 ここでは、今回はシャキの歴史地区とハーンの宮殿がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、シャキの歴史地区とハーンの宮殿について詳しくなること間違なし!

キナルグ人の文化的景観と移牧の道

キナルグ人の文化的景観と移牧の道/アゼルバイジャンの世界遺産
画像素材:shutterstock

キナリグ人は、コーカサス山脈の南側にある集落に暮らす遊牧民族のこと。ここは青銅器時代から人が住んでいたとされ、現在も遊牧民族であるキナルグ人が暮らし、村の建造物は要塞のようであり、無駄のないスペースで設計されています。

人々はこの集落を夏の間だけ利用し、冬になると移牧として麓に暮らすというユニークな生活様式が今でも続けられているのが特徴。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
アゼルバイジャンの世界遺産「キナルグ人の文化的景観と移牧の道」とは?世界遺産マニアが解説 アゼルバイジャンの北部、ロシアの国境に近い高地にあるのがキナルグ村。ここは青銅器時代から人が住んでいたとされ、現在も遊牧民族であるキナルグ人が暮らし、村の建造物は要塞のようであり、無駄のないスペースで設計されています。人々はこの集落を夏の間だけ利用し、冬になると移牧として麓に暮らすというユニークな生活様式が今でも続けられているのが特徴。 ここではキナルグ人の文化的景観と移牧の道がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、キナルグ人の文化的景観と移牧の道について詳しくなること間違なし!

ヒルカニアの森林群

ヒルカニアの森林群/アゼルバイジャンの世界遺産
画像素材:Emin Bashirov(Wikimedia Commons)

カスピ海の南岸には貴重な樹木類を保護する森林地帯や山塊が広がっていて、ここは2500万年前から5000万年前に遡り、氷河期によって後退し、再び拡大した森林群。2019年にイランのカスピ海沿岸が登録され、2023年にはアゼルバイジャン側のレンキャラン県とアスタラ県も拡大登録。

ここにはヒルカニア独自の生態系が見られ、固有種の植物や絶滅危惧種が暮らす森となっています。180種の鳥類と公園のシンボル的存在のペルシャヒョウを含む58種の哺乳類が暮らしています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
イラン・アゼルバイジャンの世界遺産「ヒルカニアの森林群」とは?世界遺産マニアが解説 カスピ海の南岸には貴重な樹木類を保護する森林地帯や山塊が広がっています。これらの広葉樹林は、2500万年前から5000万年前に遡り、氷河期によって後退し、再び拡大したエリア。イラン側は国土の7%でしかないにもかかわらず、イラン国内の維管束植物の44%がここで生息。森には180種の鳥類と公園のシンボル的存在のペルシャヒョウを含む58種の哺乳類が見られます。 ここではヒルカニアの森林群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヒルカニアの森林群について詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

アゼルバイジャンは日本の4分の1ほどにもかかわらず、文化遺産が4件と自然遺産が1件の合計で5件もあり、古代から近代まで、この地の文化を感じられる遺産があるのが特徴です。近年は日本でも知名度が上がりつつあるので、いずれかは人気観光地になるかもですね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

目次