京都府の世界遺産「西本願寺」とは?飛雲閣を含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(4)
登録年1994年

西本願寺は「古都京都の文化財」の構成資産の一つ。豪華絢爛な唐門や国宝にも登録されている飛雲閣などで有名です。ところで、西本願寺はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは西本願寺がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、西本願寺について詳しくなること間違いなし!

目次

西本願寺とは?

飛雲閣/西本願寺
画像素材:shutterstock

下京区にある浄土真宗本願寺派の本山で、正式名称は「龍谷山 本願寺」。真宗大谷派の本山である「東本願寺」と区別するために、ここは「西本願寺」と呼ばれます。1591年に豊臣秀吉により、大坂(大阪)天満から京都の堀川へと移転。敷地内には江戸時代に再建された阿弥陀堂や御影堂(ごえいどう)など、桃山文化を代表する庭園や建築物が多く残っています。

境内の南側にある唐門は、正背面が唐破風造の豪華な構造で、創建は慶長年間(1596〜1615年)以降とされるもの。かつては豊臣秀吉の政庁兼邸宅であった聚楽第であったと噂されていましたが、今ではほぼ否定されています。

飛雲閣

敷地の南東にある飛雲閣は国宝に登録され、滄浪池(そうろうち)と呼ばれる池に面して立つ3階建て建築物。1階は船で直接入ることができる「舟入の間」、2階は三十六歌仙の像が置かれた「歌仙の間」、3階は草案風の「摘星楼」と、変化に富んだ構造となっているのが特徴。

西本願寺はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

西本願寺
画像素材:shutterstock

西本願寺が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
京都は8〜17世紀にかけて、宗教と世俗的な建築様式や庭園設計が発展した場所であり、日本伝統文化の形成に貢献してきました。そして、庭園設計は19世紀以降、世界中に大きな影響を与えたという点。

登録基準(iv)
京都の文化財に見られる建築と庭園設計は、日本の前近代の文化における最高の表現であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

西本願寺は、国宝にも登録されている唐門や飛雲閣など、桃山文化を代表する建築物や庭園が多く残っているという点で評価されています。

ちなみに、東本願寺も十分に素晴らしい寺院なのですが、江戸時代に4度も火災に遭ってしまったために、中心である阿弥陀堂や御影堂は明治時代に再建されたもの。国宝の数は圧倒的に西本願寺が多く、そういった理由で世界遺産に登録されています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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