ベルギーの世界遺産「スパ(ベルギー)」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(3)
登録年2021年

スパ(ベルギー)は「ヨーロッパの大温泉保養都市群」の構成資産の一つ。ベルギー中央部にある小さな温泉街であり、「スパ」という語源となったことでも知られます。ところで、スパはなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではスパがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、スパについて詳しくなること間違なし!

目次

スパ(ベルギー)とは?

スパ(ベルギー)
画像素材:shutterstock

スパはベルギー中央部にある街で、療養温泉を意味する「スパ(Spa)」の語源ともなっています。ローマ時代にはすでに温泉と思われる泉が存在したことで知られるようになり、14世紀にはすでに温泉地となっていて、温泉水は高い効能があることで有名。特に飲泉でも効果が期待でき、街中には飲泉場も点在しています。

18世紀になるとカジノも併設された温泉街となり、温泉を求めてロシア皇帝のピョートル1世や文豪のヴィクトル・ユーゴーもわざわざ訪れるほどでした。

スパ(ベルギー)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

スパ(ベルギー)
画像素材:shutterstock

スパが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ヨーロッパの温泉地は、18世紀頃から1930年代にかけて、医学やバルネオロジー(温泉学)、レジャー施設が発展し、このリゾート様式が世界各地の温泉地に影響を与えているという点。

登録基準(iii)
治療と娯楽の施設が混合した温泉地は古代にルーツを持つヨーロッパの保養地の雰囲気を残すもので、特に世界遺産に登録された11箇所は1700年頃から1930年代にかけて大いに発展したということ。

世界遺産マニアの結論と感想

スパは古くから温泉地としては有名でしたが、18世紀以降大いに発展し、ヨーロッパ独自の温泉地となっていったという点で評価されています。

ちなみに、イギリス出身のアガサ・クリスティの推理小説でも人気キャラクター、名探偵エルキュール・ポアロは実はベルギー人。さらにスパあたりで生まれたという設定もあり、作中に少しだけ言及されていたりします。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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