鹿児島県の世界遺産「徳之島」とは？世界遺産マニアが解説

徳之島は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の構成資産の一つ。徳之島は奄美群島の中でもほぼ中央にあり、アマミノクロウサギが生息することでも有名。ところで、徳之島はなぜ世界遺産なのでしょうか？意外と知ってそうで知らない！

ここでは徳之島がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、徳之島について詳しくなること間違いなし！

徳之島とは？

奄美群島の中でもほぼ中央にある、総面積約248平方kmの島で、大きさでいえば奄美群島の中でも2番目。島はほぼ石灰岩で構成されていて、カルスト地形が多い島でもあります。島内は南北でそれぞれ登録エリアが分かれていますが、徳之島最高峰の井之川岳（標高644m）を含めて、どちらも内陸の原生林が多く残っているのが特徴。

特に特別天然記念物でもあるアマミノクロウサギは、この島と徳之島でしか生息しない絶滅危惧種。アマミノクロウサギは北部と南部では数千年前から異なる遺伝的特徴を持ち、島の中で生態も異なるという非常に珍しい生態系が見られます。他にも貴重な動物が多く、徳之島固有のトクノシマトゲネズミも生息。

徳之島はどんな理由で世界遺産に登録されているの？

徳之島が評価されたのが、以下の点。

登録基準（x）

世界でも有数の多様な生態系が見られるエリアで、日本の陸生脊椎動物の約57％が生息し、日本の固有種の44％が暮らしています。特に登録エリアに生息している哺乳類は62％、陸生爬虫類は64％、両生類は86％が固有種であるという貴重なエリア。そして、アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコ、オキナワトゲネズミ、ヤンバルクイナなど、固有種であり絶滅危惧種が見られるのも特徴です。

世界遺産マニアの結論と感想

徳之島は、絶滅危惧種のアマミノクロウサギを筆頭に固有種が多く見られるという点で評価されています。

ちなみに、徳之島は「長寿の島」として有名。さらには「子宝の島」としても有名で、合計特殊出生率が高いのも特徴です。これは伝統として「結（ゆい）の精神」があって他人の子供であっても島民はよく面倒を見ることから暮らしやすいという背景もあるとか。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。