登録区分 | 自然遺産 |
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登録基準 | (7),(8) |
登録年 | 1984年 |
ヨセミテ滝は「ヨセミテ国立公園」の構成資産の一つ。ここはアッパーとロウワーの滝を中心とした6つのエリアで構成された滝で、合計739mの落差はヨセミテ渓谷を代表する景観でもあります。ところで、ヨセミテ滝はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではヨセミテ滝がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヨセミテ滝について詳しくなること間違なし!
ヨセミテ滝とは?
ヨセミテ国立公園は、カリフォルニア州中央部にあり、ヨセミテ渓谷を中心に広がる約3000平方kmもの国立公園。公園には無数の滝がありますが、その中でも6つの滝が連なるヨセミテ滝は落差739mと公園でも最大規模の滝。おもに3つのエリアがあり、落差はアッパー(440m)、カスケード(合計206m)、ロウワー(98m)で構成されています。
中でもアッパーのは落差440mということもあり、その流れ落ちる水流が大迫力。アッパーとロウワーの間にあるカスケードは、4つの小さな急流があり、最後に小さなロウワーの滝へと注ぎ込まれます。ロウアーは一番麓にあるので、ここから滝を眺めるとアッパーとロウワーの2つを眺めることができるというのが特徴。4〜6月の雪解け水が多い時期に多くの水が流れるものの、夏は水量が減り、夏の終わりか秋の始まりになると水は止まってしまいます。
ヨセミテ滝はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ヨセミテ滝が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
ヨセミテにはハーフドームやジャイアントセコイア、氷河湖など、他にはない独特の自然が見られるという点。
登録基準(viii)
ハーフドームやエル・キャピタンなど、氷河によって削られた花崗岩の独特の地形が生まれ、氷河作用の影響が多く見られるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
ヨセミテ滝は、氷河によって削られた花崗岩によって形成され、他にはない独特の景観が眺められるという点で評価されています。
ちなみに、先住民であるアワニチ族の村は滝の近くにあり、麓の滝壺には数人の魔女の霊がいると信じられていました。さらに彼らの民話では、集落の女性がここで水くみをすると、その夜に強い風で滝へと吸い込まれ、彼女と赤ちゃんとともに連れ去られたという恐ろしい話もあり、当時から脅威を感じていたそう。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。