ラトビアはバルト三国の中でも真ん中にある国。国土は森に囲まれていて、湖と湿地帯が点在するというエリア。首都リガは中世にはハンザ同盟の都市として交易で発展し、当時の雰囲気は今でも残されています。国内にはさまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、ラトビアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
リガ歴史地区
ラトビアの首都でであり、バルト海に注ぎ込むラウガバ川の河口に位置する港町。13世紀に港町として設立され、15世紀までハンザ同盟の主要都市でした。中世の都市構造はそのまま残っていますが、当時の建築物は破壊され、ほとんどが再建されたもの。
現在は19世紀のユーゲントシュティール様式(アールヌーボー様式)の建築物が多く残る街。今では「バルト海の真珠」として、観光客が多く訪れます。
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シュトルーヴェの測地弧(9カ国と共有)
デンマーク生まれの天文学者フリードリッヒ・フォン・シュトルーベは、エストニア(当時はロシア領)のタルトゥで天文学を学び、1816年から1855年にかけて三角測量を使用し、彼が研究をしていたタルトゥ天文台を含む、ヨーロッパ各地に測地点を置いて、地球の大きさと形について調査しました。
測地点は、北はハンメルフェスト(ノルウェー)から南はスタラ・ネクラシウカ(ウクライナ)まで2820km以上もの距離に265箇所も配置されました。ラトビアには2箇所残っています。
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クールラントのクルディーガ
クールラントとは、ラトビアの西部に位置していて、かつてはゼムガレン地方とともにクールラント・ゼムガレン公国(1562〜1795年)として独立を保っていました。クールランドの中心地であり、一時首都でもあったクルディーガは、記録としては13世紀に確認できるほどに歴史が古く、ドイツ語でゴールディンゲン(黄金のマーケット)という名前の通り、14世紀にはハンザ同盟都市であり、古くからドイツの影響を受けた都市でもあります。
16〜18世紀の都市の構造や建造物が今でも残っていて、当時の交易都市の様子が今でも見られます。
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世界遺産マニアの結論と感想
ラトビアの世界遺産としては2件ではありますが、国をまたぐ構成資産として数えると3件も登録されています。中世はハンザ都市として発展したリガやクルディーガから世界最大級の即地点まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。