マレーシアは、おもにマレー半島とボルネオ島から構成される国家。多くのエリアは熱帯雨林地帯であるために手つかずの自然が今でも保護されています。そんなマレーシアには世界遺産がいくつあるでしょうか?
ここでは、マレーシアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
キナバル自然公園
ボルネオ島北部・サバ州のキナバル公園は、ヒマラヤとニューギニア島の間で最も高い山であるキナバル山(4095 m)を中心としています。公園内は低地の熱帯雨林や高地の森林地帯まで、幅広い生息地が存在します。特に有名な植物は、世界最大の花・ラフレシアと食虫植物であるウツボカズラ。
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グヌン・ムル国立公園
ボルネオ島の北部にあるサラワク州にある国立公園。グルン・ムルは「ムル山」という意味で、ここは標高2376mの山の裾野にカルスト地形が広がっています。山には多く洞窟が点在していて、総延長295kmにもなり、これらは6500万年以上前からの地形の変化が分かる場所。
約3500種の維管束植物や100種のヤシなど、動植物の種類が豊富で、山中には洞窟が多く、その中でもサラワク・チャンバー(洞窟)は世界最大の地下洞窟空間とされています。
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マラッカ海峡の歴史的都市群:ムラカとジョージタウン
マレー半島とスマトラ島の間の海峡はマラッカ海峡と呼ばれ、この地はヨーロッパや中東から中国を結ぶという交易路として古くから栄えてきました。マレー半島中部にあるジョージタウン、南部にあるジョージタウンは、季節風(モンスーン)の変わり目にあるマラッカ海峡を通る船が、風待ちのために停泊する中継地でした。
マラッカ王国の首都であったムラカはポルトガルとオランダに支配された時期の建築物が残る都市。ジョージタウンはペナン島にある商業都市でイギリスの支配下の建築物が集まり、東洋と西洋が入り混じった独特の町並みが見られます。
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レンゴン渓谷
マレー半島北西部に位置するペラ州。ペラ川沿いにある全長400kmのレンゴン渓谷は、約183万年前から1700年前まで利用されていた野外遺跡や洞窟が点在し、アフリカ大陸以外で発見された初期人類の居住地を示す遺跡の一つでもあります。
ここは旧石器時代の作業場が残り、人類初期の製作技術が見られ、他にも新石器時代や鉄器時代にいたるまで半定住していた人々の生活と文化が見られます。
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ニア国立公園の洞窟群の考古遺跡
ボルネオ島にあるサラワク州にある国立公園。ここは海底に沈んでいる大地が浸食された後、熱帯雨林と石灰岩の洞窟が組み合わされた景観が形成されました。敷地内には石灰岩の丘、低地熱帯雨林、洞窟などが広がっています。
洞窟では1958年に3万5000年〜4万年前の人類の遺骨が発見されました。発見当時はアフリカ以外で発見された現生人類の遺骨としては最古のものとされ、これは人類学に衝撃を与えたもの。
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世界遺産マニアの結論と感想
マレーシアの世界遺産は、文化遺産3つと自然遺産2つで合計で5つ。意外と少ないイメージですが、世界最大の地下洞窟空間のあるグヌン・ムル国立公園や、リゾート地として有名なペナンのジョージタウンと、なかなかユニークな遺産が多いのが特徴です!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。