クロアチアの世界遺産「シベニクの聖ヤコブ大聖堂」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (2), (4)
登録年2000年

シベニクは、クロアチア南西部の歴史都市で、ここには15〜16世紀にかけて建造された聖ヤコブ大聖堂があります。これはゴシック様式と初期ルネサンス様式を取り入れ、レンガや木などが使用されていない石造建築の聖堂としては世界最大。大聖堂は20世紀のユーゴスラビア内戦の時に破壊されましたが、現在では見事に修復されています。

ここではシベニクの聖ヤコブ大聖堂がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、聖ヤコブ大聖堂について詳しくなること間違いなし!

目次

シベニクの聖ヤコブ大聖堂とは?

シベニクの聖ヤコブ大聖堂
画像素材:shutterstock

クロアチア南部のダルマチア地方の属するシベニクは、シベニク=クニン郡の中心地であり、11世紀には存在が確認されているほどに古い都市。15世紀になると、シベニク市の大評議会が当時のイタリアの建築家に依頼し、大聖堂の建造が始まりました。

当初はゴシック様式で作られ、外部に71もの男女の顔の彫刻を装飾として加えられます。その後、トスカーナの建築家によって初期ルネサンス様式のドームやファサードなどが加えられ、ゴシックとルネサンスの融合が見られる大聖堂になりました。20世紀にユーゴスラビア内戦の際に、セルビア人部隊によってシベニクが破壊された際に、ここも被害を受けましたが、数年後には見事に修復されたため、現在では当時の美しい姿を取り戻しています。

シベニクの聖ヤコブ大聖堂はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

シベニクの聖ヤコブ大聖堂
画像素材:shutterstock

聖ヤコブ大聖堂が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
聖ヤコブ大聖堂は、ゴシック様式とルネサンス様式が見事に融合した傑作であるという点。

登録基準(ii)
聖ヤコブ大聖堂は、15〜16世紀にかけて、北イタリア、トスカーナ、ダルマチアの3つの地域の建築様式が融合し、大聖堂のヴォールトとドームはユニークな技法が見られるということ。

登録基準(iv)
聖ヤコブ大聖堂は、ゴシック様式からルネサンス期の教会建築の変遷を示すものであるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

シベニクは古くから存在する司教区で、クロアチアにあるにもかかわらず、北イタリアやトスカーナとの交流が見られ、それぞれの建築技術が施された聖堂は、世界最大の石造聖堂となり、中世のゴシック様式からルネサンス様式への変遷が見られるという点で評価されています。

ちなみに、シベニクは入り江の奥に位置する町なのですが、外海の入口にある聖ニコラ要塞も世界遺産「16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール」の一部として登録。こんな小さな町なのに2つも世界遺産になるということは、それだけシベニクが重要な都市であったということなんですね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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