登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7), (8) |
登録年 | 1999年 |
キューバ南東部にあるグランマ号上陸記念国立公園は、石灰岩の海岸段丘が完全な形で見られるという点で大変貴重なエリア。ここはキューバ革命のリーダーであったフィデル・カストロが亡命先のメキシコからこの地に「グランマ号」という船で上陸したことからこの名が付けられました。
ここではグランマ号上陸記念国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、 グランマ号上陸記念国立公園について詳しくなること間違いなし!
グランマ号上陸記念国立公園とは?
グランマ号上陸記念国立公園は、キューバ南東部のグランマ州にある国立公園。「グランマ号」とは、キューバ革命を起こしたフィデル・カストロが亡命先のメキシコからこの地に船で上陸した時に乗っていた船からこの名が付けられました。公園はマエストラ山脈の西側に位置し、標高360mから海中180mまで石灰岩の海岸段丘が広がっていて、それを保護するエリアでもあります。
ここはカリブ海プレートと北アメリカプレートの境界にあり、崖や洞窟、峡谷など独特の地形が見られます。そして、降水量が少ないことから、独特の生態系が見られ、固有種も生息。
グランマ号上陸記念国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
グランマ号上陸記念国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
グランマ号上陸記念国立公園は、ほとんど手つかずで残る、世界最大の石灰岩の海岸段丘が見られるという点。
登録基準(viii)
ここは2つのプレートの間に位置していて、石灰岩の海岸段丘にはさまざまな地形が見られることから、地理学や地質学において重要であるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
名前としては文化遺産的な感じがしますが、自然遺産としての評価となっています。ここは2つのプレートの間にあり、世界最大の石灰岩の海岸段丘が見られるという点で評価されていて、地理学や地質学においては貴重であるという点がポイント。
ちなみに、グランマ号は現在首都ハバナの革命博物館に置かれていて、今もその姿を眺めることができます。実は当時の革命軍はかなりの資金不足でヨットを改造したものだったため、船内は狭く、環境も良くないので、仲間たちのテンションも下がってしまったそう。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。