登録区分 | 自然遺産 危機遺産1997年〜 |
登録基準 | (10) |
登録年 | 1980年 |
コンゴ民主共和国の東側に位置し、キヴ湖の西側に広がる熱帯林が登録。ここはヒガシローランドゴリラの保護区となっていて、オスのゴリラは「シルバーバック」と呼ばれるほどに人気。しかし、感染症により数が徐々に減り、危機遺産に登録。
ここではカフジ=ビエガ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、カフジ=ビエガ国立公園について詳しくなること間違いなし!
カフジ=ビエガ国立公園とは?
キヴ湖を隔ててルワンダとの国境沿いに広がる国立公園。ここは約6000平方kmもの広大な敷地を誇り、低地は熱帯林が広がるものの、カフジ山(標高3308m)とビエガ山(標高2790m)という高山地帯や竹林が広がるエリアもあり、多彩な自然が見られます。
ここは136種もの哺乳類が見られ、絶滅危惧種のチンパンジーなどの霊長類の他には、アフリカゾウやジャイアントジェネット、アクアティック・ジェネットなど貴重な動物が多く生息。公園はもともとコンゴ民主共和国の固有種であり、絶滅危惧種のヒガシローランドゴリラの保護を目的に設立されたこともあり、高地には多く生息しています。
危機遺産(危機にさらされている世界遺産)
ヒガシローランドゴリラの保護区ともなっているものの、1980年代に訪れた観光客によって伝染病が広まったことから、その数は年々減少しています。さらに周囲の農地開発や政情の不安定による密猟などによる環境の悪化もあり、1997年から危機遺産に登録。
カフジ=ビエガ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
カフジ=ビエガ国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(x)
カフジ=ビエガ国立公園は、絶滅危惧種のヒガシローランドゴリラとチンパンジーなど、13の霊長類を含む136もの哺乳類を保護していて、42の固有種を含む349種の鳥類、カフジ山とビエガ山の高山地帯には珍しい高山植物なども見られるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
カフジ=ビエガ国立公園は、絶滅危惧種のヒガシローランドゴリラの保護を目的に設立されていますが、哺乳類や鳥類、高山植物など、各分野の動植物が多く見られるという点で評価されています。
ちなみに、同じゴリラ属ヒガシゴリラの仲間であるマウンテンゴリラはかなりヒガシローランドゴリラと近いのですが、マウンテンゴリラは丸顔で、ヒガシローランドゴリラの顔は細いといった違いがあります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。