南アフリカの世界遺産「コマニの文化的景観」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(5), (6)
登録年2017年

南アフリカの北西部に位置するカラハリ・ゲムズボック国立公園を多く含む砂漠地帯は、石器時代から現在まで人類がこの地で暮らしたという証拠が見られ、これらはコマニ・サン族の文化と砂漠環境に適応して暮らしてきたという知識と関連するもの。現在でもこの地で何千年にもわたって作り上げた生活様式が残り続けています。

ここではコマニの文化的景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、コマニについて詳しくなること間違いなし!

目次

コマニの文化的景観とは?

サン族/コマニの文化的景観
画像素材:South African Tourism(Wikimedeia Commmons)

世界遺産に登録されてるのは南アフリカ北西部にあり、ボツワナとナミビアの国境沿いにあるラハリ・ゲムズボック国立公園を含む砂漠地帯。ここは石器時代から現在まで人々が居住し、そのコマニの景観は古くからカラハリ砂漠に住み、現在でも狩猟採集を行う唯一の民族・サン族の文化に関連しているもの。ここでは砂漠で生き続けるための適応と相互作用が見られ、サン族は厳しい砂漠環境を生き抜くために、植物の知識や文化的慣行、地理的な特徴による独自の世界観などを生み出してきました。

コマニの人々は、自らの知識や伝統を景観の中で反映させていて、この地はコマニとそれに関連するサン族の精神性が見られます。人間だけでなく、薬用植物や動物とも関係性が見られ、土地に結びつけたという景観が広がっており、それらも自然の一部と考える持続可能な生活が続けられているというのが特徴。

コマニの文化的景観はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

コマニの文化的景観
画像素材:shutterstock

コマニが評価されたのが、以下の点。

登録基準(v)
コマニの文化的景観は、現代のすべての人類の祖先ともされるサン族の狩猟採集を中心とした生活が見られ、それは水などの希少資源を開発し、植物性の食品を生み出し、干ばつや肉食動物に対する対処方など、シンプルながらも高度で洗練された技術も見られるという点。

登録基準(vi)
コマニの文化的景観は、コマニの共同体によって今でも話されている言語の中に植物の知識などが反映されていて、記憶から消え去った生活や信念などと関連付けられているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

非常に分かりづらい世界遺産ですが…コマニでは、人類で最も古い民族であるサン族が、水や食べ物、農業法など古くから砂漠で暮らす知恵が見られ、今でも言語の中でその知識が含まれているのが特徴。この地で暮らすためにノウハウと関連した景観が見られるという点で評価されています。

ちなみに、サン族は遺伝子解析ではすべての人類の祖先とされていますが、身長は男子でも平均155cmと非常に低い民族。そして、毛髪は縮れ毛でまるで仏像の螺髪のように固まるという髪型が多いのが特徴です。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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