タンザニアの世界遺産「キリマンジャロ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7)
登録年1987年

タンザニアの北東部にある標高5895mのキリマンジャロ山は、アフリカ大陸最高峰。サバンナの背後にそびえる大きな山は雪に覆われており、アフリカらしい景観が見られます。そして、公園内には絶滅危惧種を含め、多くの哺乳類が生息。

ここでは、キリマンジャロ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、キリマンジャロについて詳しくなること間違なし!

目次

キリマンジャロ国立公園とは?

画像素材:shutterstock

タンザニア北東部にある標高5895mのキリマンジャロ山の周囲に広がる広大な公園。ここはアフリカ大陸最高峰であり、頂上にある氷河によって標高が下がるごとに豊かな自然が広がっていきます。

キリマンジャロの火山は約200万年前から活動を開始したと考えられていて、噴火を繰り返すことによって溶岩が重なり、やがて現在のような円錐状の山へと変化。山頂は西から東へ並ぶ、シラー峰(3962m)、キボ峰(5895m) 、マウエンジ峰(5149 m)の3つの主な成層火山から成り、これは富士山と同じタイプ。シラー峠とマウエンジ峰は活動を終えていますが、最高峰であるキボ峰はまだ活動を続いています。

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キボ峰の山頂には、レブマン氷河などの他、多くの氷河が存在しますが、近年は地球温暖化によって規模が縮小傾向に。万年雪で覆われていることから、アフリカでは神聖な山と崇拝されています。キリマンジャロという名称の由来は様々ですが、一般的には「白く輝く山」という意味。

キリマンジャロは、標高ごとに気候と植生が異なるというのも特徴。低地はサバンナになっていて、標高1500mにはジャングルが広がっています。ここにはランやシダ、ツルなどで埋め尽くされ、ヒョウ、ブルーモンキーやオオガラゴなどの霊長類が見られるように。標高3000mになるとヒース(ツツジ科やマメ科の植物などの総称)が広がり、野生の草花が多く見られます。標高4500mになると氷河が見え始め、不毛な荒野が広がるというのが特徴。

キリマンジャロ山の歴史

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古来からこの地はバントゥー系のチャガ族が定住し、農業をしていたとされています。1848年にドイツ人宣教師ヨハネス・レブマンがロンドンの王立地理学会に「アフリカの万年雪に覆われた山」として紹介するも認めてもらえませんでした。

19世紀後半になるとドイツがタンザニアを保護領とすると、この山がアフリカ最高峰だと知ったドイツ皇帝ヴィルヘルム1世が、ケニアを植民地にしていたイギリスと交渉して山全体をドイツ領としたため、独立した今でもタンザニア領となっています。

その後、1889年にドイツ人地質学者のハンス・メイヤーがキポ峠の初登頂を達成。彼によって山頂には雪があるということが証明されたのです。1936年にアーネスト・ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』でキリマンジャロを紹介したことから知名度が上昇しました。

キリマンジャロ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

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キリマンジャロが評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
キリマンジャロは世界最大級の火山の一つで、標高ごとに気候と植生が異なり、氷河や絶滅危惧種を含めた哺乳類なども見られ、最上級の自然が見られるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

アフリカ大陸の最高峰のキリマンジャロは、頂上に氷河が集まり、その溶けた水によって標高が下がると、植生が徐々に変わっていき、それぞれに独特の生態系が見られるという点で評価。

ちなみに、古来からここに住み続けているチャガ族は勤勉な民族として知られ、彼らは20世紀初頭からコーヒーを栽培し始めると、品質の良いコーヒー豆を作るようになり、それが「キリマンジャロ」というブランドになったのです。しかし、現在の「キリマンジャロ」はタンザニア産のコーヒーを示すブランドとなっていて品質もさまざま。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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