登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (9),(10) |
登録年 | 2000年 |
ボルネオ島北部・サバ州のキナバル公園は、ヒマラヤとニューギニア島の間で最も高い山であるキナバル山(4095 m)を中心とした公園。特に有名な植物は、世界最大の花・ラフレシアと食虫植物であるウツボカズラ。
ここでは、キナバル自然公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、キナバル自然公園について詳しくなること間違いなし!
キナバル自然公園とは?

マレーシアのサバ州の北端に位置するキナバル自然公園は、75万ヘクタールを超える広大な公園。キナは「中国」、バルは「未亡人」の意味で、それにまつわる伝説も残っています。園内は1500万年前に形成された花崗岩で構成され、これらは100万年前に地殻変動によって押し上げられたもの。



公園内は低地の熱帯雨林や高地の森林地帯まで、幅広い生息地があります。ボルネオで生息するすべての植物の半分以上は見ることができ、他にもヒマラヤ山脈や中国、オーストラリアなど、他のエリアの植物が見られるのも特徴。
園内は植物が豊富で、5,000種を超える植物が生息しています!1,000種のラン、78種のイチジク、60種のシダなど、固有の植物種もたくさん。園内に生息する動物も、哺乳類、鳥、両生類、無脊椎動物を多く見ることができますが、多くは絶滅の危機に瀕しているというのが現状。
キナバル自然公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?



キナバル自然公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ix)
キナバル公園は、動植物の進化において、重要な発展段階が見られるという点。
登録基準(x)
園内の動植物は固有種が見られ、その中には絶滅危惧種も見られるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
マレーシア最高峰の山ということですが、どちらかというと地形というよりも植物種の多様性で評価されています。日本でもあまりにも有名なラフレシアやウツボカズラなどで有名ですが、あくまでもそれは一部で植物だけで5000種類もあるというから驚きですね。しかし、多くの生物が絶滅の恐れがあるので、長期的な観点で見守っていく必要があります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。