インドネシアの世界遺産「ロレンツ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(8),(9),(10)
登録年1999年

インドネシアでも最も東に位置するニューギニア島。この島の西側に位置するスディルマン山脈には、インドネシア最高峰のプンチャック・ジャヤ(標高4884m)一帯を含めたロレンツ国立公園があります。ここは2つの大陸プレートが合わさる地で、山中で発見された化石は生物の進化の過程が見られ、固有種も生息。

ここではロレンツ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ロレンツ国立公園について詳しくなること間違なし!

目次

ロレンツ国立公園とは?

画像素材:shutterstock

ニューギニア島の西部はインドネシア領となっていて、パプア州の北部に位置するマオケ山脈の長さは約600kmにもなります。その中でも西部に位置するスディルマン山脈には、インドネシアだけでなく、オセアニアを含めた最高峰であるプンチャック・ジャヤ(標高4884m)があることで有名。プンチャック・ジャヤを含めたロレンツ国立公園は、総面積は2万3500平方kmもあり、東南アジアでも最大の自然保護区でもあります。

ここは熱帯地域であるにもかかわらず、雪を冠した山が見られるというのが特徴。低地の湿地帯や沿岸地域までさまざまな自然景観が見られ、2つの大陸プレートの衝突点であり、造山活動も盛んであることから化石も多く発掘されています。そして、全世界の哺乳類の80%に相当する、100種類以上の哺乳類の多様性が見られ、ニューギニアの固有種のハリモグラ科のアッテンボローミユビハリモグラとミユビハリモグラが生息。そして、現在も先住民の部族が暮らしていて、手付かずの自然環境が今でも残されています。

ロレンツ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ロレンツ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(viii)
ロレンツ国立公園は、オーストラリアと太平洋のプレートが衝突する場所で、地球の歴史が分かるという点で貴重。そして、山々には5つの氷河地帯が残っていて、現在は後退しつつありますが、熱帯地域にある氷河の進化を示すという点でも珍しいということ。

登録基準(ix)
公園内には、湿地の低地と山々に囲まれた高地という異なるエリアがあり、植物と動物がそれぞれ独特な進化を果たし、固有性が見られるという点。

登録基準(x)
ロレンツ国立公園には、1994年に発見されたシロハラキノボリカンガルーというニューギニアの固有種であり、絶滅危惧種が生息していることで有名。そして、鳥類は9つの固有種が見られ、アッテンボローミユビハリモグラとミユビハリモグラなどハリネズミ科の固有種も生息しているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ロレンツ国立公園は、熱帯地域であるにもかかわらず、氷河が見られるという山岳であるという点で貴重。そして、ハリネズミやカンガルーのニューギニアの固有種が生息しているという点で評価されています。

ちなみに、カンガルーにまつわる逸話で、西洋人が初めてカンガルーを見た時に現地の人に「あれはなんていうのか?」と質問したら、「意味が分からない」という意味を示す「カンガルー」と答えたらその名になったという逸話がありますが、実際は現地では「跳ぶもの」と呼ばれていたため、そこから由来するというのが事実とか。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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