スペインの世界遺産「カセレス旧市街」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (4)
登録年1986年

カサレスはスペイン西部にある小さな町で、かつては大航海時代の交易地として栄えた都市でもあります。ここはイスラム勢力によって支配された時期があり、城壁はこの時代に建造されたもの。そして、ゴシック・ムデハル様式で建造されたゴルウィネス・デ・アバホ邸など、豪華な建造物も残っています。

ここではカセレス旧市街がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、カセレス旧市街について詳しくなること間違なし!

目次

カセレス旧市街とは?

画像素材:shutterstock

ポルトガルとの国境沿いに広がるエストレマドゥーラ州の中央に位置するカセレスは、紀元前1世紀にローマ人によって築かれました。その後、8世紀にイスラム勢力に支配され、城壁が建造。これらは現在でも残っています。15世紀になり、スペインは大航海時代を迎えると、アメリカ大陸との貿易の中継地として大いに発展。多くの富を得た貴族たちは豪華な邸宅を多く建造しました。

カセレスは支配者が変わることによって景観を変え、旧市街にはローマからイスラム、ゴシック様式、ルネサンス様式など、多様な文化が組み合わさった建築物が残っています。特にヨーロッパのゴシック様式とイスラム様式が合わさった「ゴシック・ムデハル様式」という建築様式で建造された、ゴルウィネス・デ・アバホ邸などが代表的。

カセレス旧市街はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

カセレス旧市街が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
カセレスの城壁は、イスラム勢力によって建造された要塞で保存状態が良く、当時を代表する城壁と塔が合わさった複合施設であるということ。

登録基準(iv)
カセレスは14〜16世紀において、新大陸との交易で富を得た貴族たちが競い、要塞化された邸宅や宮殿、塔などが建設され、ここは中世から古典主義の時代まで、ヨーロッパ、イスラム、新大陸の芸術様式など、さまざまな影響を受けてきたという点。

世界遺産マニアの結論と感想

カセレスは、さまざまな王朝に支配され、街にはイスラム時代の保存状態の良い城壁、大航海時代には富を築いた貴族たちが建造されたゴシック・ムデハル様式の邸宅など、各時代の繁栄がよく分かる旧市街があるという点で評価されています。

ちなみに、カセレスの旧市街はあまりにも保存状態が良すぎて、現代的な施設があまり見られないためか、映画の撮影などで使用されるとか。ある意味「時代村」よりもリアルな町並みが残っているという時点で、世界遺産の価値はあるのですけどね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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