ジンバブエの世界遺産「マナ・プールズ国立公園、サピサファリ地域、チュウォールサファリ地域」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (9), (10)
登録年1984年

ジンバブエ北部に流れるザンベジ川下流の氾濫原一帯は、国立公園と2つのサファリ地域を含めた保護区となっています。ここは雨季に浸水し、乾季は緑が生い茂るため、アフリカゾウやサバンナシマウマ、アフリカスイギュウなどの草食動物が多く生息。また希少なナイルワニなどが見られることでも有名です。

ここではマナ・プールズ国立公園、サピサファリ地域、チュウォールサファリ地域がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、マナ・プールズ国立公園と周辺のサファリ地域について詳しくなること間違いなし!

目次

マナ・プールズ国立公園、サピサファリ地域、チュウォールサファリ地域とは?

画像素材:shutterstock

ジンバブエ北部にあり、ザンビアの国境沿いには西からマナ・プールズ国立公園、サピサファリ地域、チュウォールサファリ地域が並びます。ここはアフリカ大地溝帯の谷間に位置していて、北側はアフリカで4番目の長さの川を誇るザンベジ川、南側は1000mもの高低差がある断崖が続くエリアで、合計で6766平方kmもの広大な敷地が登録。雨季に浸水し、乾季は緑が生い茂るため、アフリカの大型の草食動物の生息地となっています。

ここはアフリカゾウやアフリカスイギュウの群れが見られ、サバンナシマウマやウシ科のウォーターバックなどが生息。それらを捕食するライオンやハイエナは、乾燥した冬になると移動し、ザンベジ川には絶滅危惧種のカバと希少なナイルワニも見られます。他にもここは450種以上の鳥類の存在が記録され、渡り鳥も飛来する地であるのも特徴。

マナ・プールズ国立公園、サピサファリ地域、チュウォールサファリ地域はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

マナ・プールズ国立公園と周辺のサファリ地域が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
このエリアは、ザンベジ川に沿って公園やサファリ地域が広がり、さまざまな野生動物が生息することから、アフリカの野生動物が集まる光景が見られるという点。

登録基準(ix)
このエリアは砂州で構成されていて、季節によって浸食と堆積を繰り返し、植生が変化し、大型哺乳類も移動を繰り返しするものの、さまざまな種類の動物が移動するため、ここは生態学的に興味深いものとなっているということ。

登録基準(x)
1984年の登録時は絶滅危惧種であるクロサイの保護区であったものの、現在は姿を消し、ここでは絶滅危惧種のゾウやカバ、ライオン、チーター、ヒョウ、そしてハイエナやナイルワニなども保護されていて、他にも多くの植物や鳥類にとっても重要な生息地であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

マナ・プールズ国立公園と周辺のサファリ地域は、ザンベジ川による砂州で形成され、季節によって浸水と乾燥を繰り返し、草食動物が移動することから、それを狙う肉食動物だけでなく、植物や鳥類にとっても重要な生息地となっていて、絶滅危惧種が見られるという点で評価されています。

ちなみに、ザンベジ川の上流にあるカリバ湖は人造湖でありますが、怪物魚が住んでいるという伝説があり、実際に釣り人が川に引きずりこまれるという事件が発生するそうな。イギリスのテレビ番組の企画でも探索されるほどで、その時は「ヴンドゥー」と呼ばれる巨大なナマズを釣り上げています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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