登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (8) |
登録年 | 2013年 |
シチリア島の東海岸にあるエトナ山は、標高3326mの世界で最も活発に活動する成層火山でもあります。ここは頻繁に噴火を繰り返し、約2700年前にも噴火の記録があることから長年に渡って火山学や地球物理学、地球科学において貢献しているという点で貴重なもの。
ここではエトナ山がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、エトナ山について詳しくなること間違いなし!
エトナ山とは?
エトナ山はシチリア島の東海岸に位置する標高3326mの活火山。ここはアルプス山脈以外においてはイタリアの最高峰であり、地中海の島々の中でも最高峰でもあります。ここはギリシャ神話において、最大最強の怪物とされるテューポーンが封印されたという伝説が残るほど。噴火の歴史は約50万年前にさかのぼり、少なくとも有史以来2700年間も噴火が記録し続けるという世界でも最も活発に活動する成層火山でもあります。
そのため、山頂付近は立入禁止になっていて、クレーターや溶岩流、火山砕屑丘(さいせつきゅう)、ヴァッレ・デル・ボーヴェと呼ばれる広大な窪地など、多様な火山の地形が見られ、固有の動植物を含む多様な生態系も存在し、さまざまな学問において研究の対象ともなっています。
エトナ山はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
エトナ山が評価されたのが、以下の点。
登録基準(viii)
エトナ山は、2700年間において人類によって記録されている世界で最も活発な成層火山の一つであり、山頂のクレーターや火山砕屑丘、溶岩洞窟、広大な窪地など、進行中の地質変化と火山活動における顕著な例で、火山学、地球物理学、地球科学において影響を与えています。そして、エトナ山は科学と文化、教育において世界的な価値があるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
ギリシャ神話にも登場するほどに歴史の古いエトナ山は、クレーターや火山流、広大な窪地など、数千年にも渡って活発に活動する成層火山の一つであり、これは科学的にも文化的にも価値があるという点で評価されています。
ちなみに、エトナ山が噴火すると、ゼウスによって封印されたテューポーンが山の重圧から逃れようとしているという証であるという伝承が残ります。さらにテューポーンは英語の「タイフーン」の語源になっているとされ…人類にとって恐怖を感じる自然現象に繋がるほどに恐ろしいモンスターなのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。