ナミビアの世界遺産「ナミブ砂漠」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (8), (9), (10)
登録年2013年

ナミビアの大西洋側に広がるナミブ砂漠は、3万平方km以上の広大なエリアが登録されています。東のドラケンスバーグ山脈から流れ出る砂が風によって西へ運ばれ、それが海風にぶつかることで砂が溜まっていき砂漠が形成。鉄分が付着して酸化することで、真っ赤な砂漠という世界でも珍しい海岸砂漠となったのです。

ここでは、ナミブ砂漠がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ナミブ砂漠について詳しくなること間違いなし!

目次

ナミブ砂漠とは?

画像素材:shutterstock

ナミブ砂漠は、ナミビア中西部に位置する「ナミプ=ナウクルフト国立公園」内にあり、大西洋の海岸沿いに広がる砂漠。登録エリアは3万平方km以上、バッファゾーンだけでも9000平方kmにも及びます。約8000万年前に形成されたとされるナミブ砂漠は世界でも最古の砂漠と考えられているもの。「ナミブ」とは、現地に住むサン族の言葉で「なにもない」という意味です。

砂漠は2つの層で構成されていて、まず下層に広がる半固定化した層の上に流動的な層が広がっています。この流動的な層が現在我々が見ることができるもので、アフリカの内陸部から数千kmもの距離を移動してきた砂塵によって形成。この砂が海風によって押し返されると砂丘を作り出し、その過程で鉄分が付着すると、酸化鉄の色、つまり砂の色が白から赤へと変化するので、砂漠全体が赤に染まるという仕組みです。

画像素材:shutterstock

ナミブ砂漠は海が近いこともあり、海霧が数日に一回程度発生し、それが砂丘に広がると動植物が生息できるようになります。それにより砂漠内に植物が自生するようになり、トカゲや昆虫などの固有種も見られるように。

ナミブ砂漠はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ナミブ砂漠が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
ナミブ砂漠は霧の影響を受けて形成される砂丘を含む世界で唯一の沿岸砂漠であるという点。

登録基準(viii)
風によって運ばれた砂塵と海流、そして霧によって砂漠が形成されるという、世界でも珍しい地形であるということ。

登録基準(ix)
霧が発生することで、これを水源として植物が自生できるようになり、トカゲや昆虫などユニークな砂漠の生態系が見られるという点。

登録基準(x)
主に昆虫などの無脊椎動物が、霧によって乾燥地帯でも生息可能となり、独特の固有種が見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ナミブ砂漠は、内陸から移動する砂塵が海風と合わさることで、世界でも珍しい赤い砂丘が形成されるという構造が評価されています。海から発生する霧によって植物も少しながらも生息できるようになって、独自の無脊椎動物や小型の哺乳類も見られるという点もポイント。

ちなみに、ここではウェルウィッチアという1000年も生きるという裸子植物が生息していることで有名。「生きている化石」とも呼ばれ、和名は「キソウテンガイ」と名付けられるほどに珍しいもの。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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