エジプトの世界遺産「聖カタリナ修道院地域」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1),(3),(4),(6)
登録年2002年

エジプトのシナイ半島にあるシナイ山は、モーセが神から十戒を授かったとされる聖山。6世紀には、ビザンツ皇帝ユスティニアヌス1世がモーセが見たという「燃える柴」があったとされる場所に修道院が建造しました。シナイ山は、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの宗教にとって聖地として崇められてきた場所。

ここでは、聖カタリナ修道院地域がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、聖カタリナ修道院について詳しくなること間違なし!

目次

聖カタリナ修道院地域とは?

画像素材:shutterstock

アラビア半島とアフリカ大陸の間に位置するシナイ半島の南部には、標高2285mのシナイ山があります。ここはモーセが十戒を授かった場所として知られており、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの宗教にとって聖地とされてきました。

モーセはシナイ山に入った時に、燃える柴の中で神を見たとされ、その場所にはローマ帝国の皇后であった聖ヘレナによって礼拝堂が造られたのです。6世紀には、ビザンツ皇帝ユスティニアヌス1世によって、燃える柴の礼拝堂を囲むように修道院が造られました。

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しかし、7世紀になるとイスラム教が広まるものの、修道院はムハンマドによって税を免除され、敷地内にはモスクも建造されました。修道院の名前となっている聖カタリナとは、4世紀にエジプトのアレクサンドリアで殉教したという伝説が残る聖人で、9世紀ころにその棺が発見され、このエリアへ持ち込まれたとされています。11〜13世紀の十字軍の時代は、聖地として巡礼者も多く訪れるようになりました。

修道院は、花崗岩で造られた高い壁に囲まれており、その中に聖カタリナの棺があったとされるバシリカや燃える柴礼拝堂などがあります。

敷地内には図書館があり、そこには、初期の聖書の写本と聖人などを描いた初期のイコンが収蔵されています。この聖書写本は「シナイ写本」というもので、4世紀に書かれた古いキリスト教の資料として有名。修道院は現在でも活動を続けているという点では、世界最古の修道院とされています。

聖カタリナ修道院地域はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

聖カタリナ修道院が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
修道院は貴重な資料や芸術品が残り、険しいシナイ山の溶け込むように修道院が組み合わさった景観は人類の創造的資質を示す例であるということ。

登録基準(iii)
聖カタリナ修道院は、初期キリスト教の修道院として優れた例であるという点。

登録基準(iv)
修道院は建設当時からの姿を残しており、6世紀から現在まで運営を続けているということ。

登録基準(vi)
シナイ山の中心とする聖カタリナ修道院地域は、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの宗教にとっても聖地となっているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

現在のシナイ半島は、アラブ国家であるエジプトの中においても独自の地位を確立しています。これはシナイ山が、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの宗教にとって聖地となっていることにより、イスラム国家とうまく付き合ってきたということにもなります。6世紀からその姿を残しつつ、ずっと修道院として運営を続けているというのもポイント。

ちなみに、シナイ山の隣には、エジプト最高峰カトリーナ山(標高2642m)があり、聖カタリナの亡骸が天使によって運ばれてきたという伝説が残ります。しかし、旅行者や巡礼者はほぼ手前のシナイ山のほうを登るので、あまり登頂する人はいないのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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