登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (1), (4) |
登録年 | 1980年 |
エチオピア南西部にあるティヤ村周辺には、先史時代に建造された36基の石碑があり、それらは世界遺産に登録。これは金属製の道具を使って作られとされ、幾何学模様や剣などの浮き彫りが見られるものですが、今でも詳しいことが分かっておらず、謎の遺産でもあります。
ここではティヤがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ティヤについて詳しくなること間違いなし!
ティヤとは?

エチオピア南西部の南部諸民州にあるティヤ村の周囲のソド地方には1905年から160以上もの石碑群を超える石碑が発見され、そのうちの整然と並んでいる36基が世界遺産に登録。石碑のほとんどが円錐形か半球となっていて、最も大きな石碑は5mを超えるものや人型のものもあったりとデザインはさまざま。
そのうち32基の石碑の表面には幾何学模様や剣などの浮き彫りがあります。これらのレリーフはかつてここに住んでいた先住民によって金属器で削られていたということが判明していて、彼らは牧畜を行い、陶器などを作って生活をしていたと考えられています。
1976年には周囲に墓などが発見されているため、葬礼にまつわるものと推測されていますが、これが何を意図するのかは今でも分かっていないというのが現状。
ティヤはどんな理由で世界遺産に登録されているの?



ティヤが評価されたのが、以下の点。
登録基準(i)
登録基準(iv)
ティヤの石碑は、ここで発掘された160もの石碑の中でも最も重要なもので、32の彫刻が施された石碑は解読できていませんが、エチオピアの先史時代の文化を示すという点。
世界遺産マニアの結論と感想
ティヤの石碑は、詳しいことは分かってはいませんが、これらは先史時代の文明を示す遺跡であり、そのうちの32の石碑にはさまざまな模様やデザインのレリーフが並ぶという点で評価されています。
ちなみに、南部諸民族州はその名の通り、さまざまな部族が住む場所で、1995年に成立したもの。しかし、その名前に対して反対する勢力もあり、2020年にはシダマ州が独立し、2021年には南西エチオピア諸民族州が独立。ますますこのあたりの名前がややこしくなっています。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。